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三国町で出会った幸運・6
水沢さんの家に向かったのですが、生そば・新保屋で会った福嶋さんの手がけている町おこしの現場をみましょうということになり、三国湊(みくにみなと)の裏通りに車が入っていきました。

日本全国にみられる時代の曲がり角現象がここにもあり、空家がここにひとつ、ほらまたひとつと寂しい町並み。近くにある東尋坊での飛び込み自殺が増えていると水沢さんが言いましたが、ジュンちゃんやヘーゾー君たち、何をやってきたのか分かってるのだろうか。アメリカ詣で(もうで)、朝鮮詣でをしたら、水戸黄門様のように日本の地方詣でもしないといけませんよ。綺麗なとこだけみて浮かれていてはタメアルよ。なーんて言う資格はカナダ在住の私にはないアルカイダ。
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駐車場がなかったのでいったんもとの道に戻ったのは幸運にめぐり合うための微調整。ふたたび狭い通りに入ってしばらく走っていると水沢さんが、あっと言って車を止めました。すれ違った車も止まりました。

中からでてきた小柄な人に水沢さんが興奮気味に、まあお久しぶりです、こんなところでお会いできるとはと挨拶をしたあと、私に紹介してくれたその人は誰あろう、三国町が生んだ指揮者・小松長生のお父さんでした。小柄な体躯(たいく=からだつき)は長生さんに似ていますが、長生さんよりスッキリしていて、剣術か弓術で鍛えているという風。

そういえばあのスッキリ感がトロント時代の長生さん宅にあったのを思い出しました。あのときは小松クリスティーンが作った美的空間かなと思ったのですが、長生さんにもそういうものがあるのだと今、分かりました。

北前舟(きたまえぶね=江戸時代から明治の初めにかけて日本海で活躍した交易舟)の老舗の末裔だからかくも品のある顔になるのかと感心しながら聞く三国なまりが心地よく耳に入ってきます。水沢さんや高木さんは標準語を話しますが、三国なまりで通している長生さんのなるほどお父さんで、目をつぶったら長生さんと間違えそうです。長生さんから頼まれた資料を送りに行く途中だと言って数年前のコンサートのちらしを見せてくれました。

長生さんと知り合ったのは1997年。爾来長生さんからも三国町に来て下さいと誘われていたのですが、ようやく実現した2005年11月11日、長生さんは三国町にいません。いたら水沢・高木夫妻ともども酒盛りとなり、大満足となるのですが、人生ここまでくるとそうなにもかもうまくいくものではないと分かっています。最後に会ったのはこの春、コスタリカ。これまでもしょっちゅうすれ違っています。長生さんがいないからといって惜しいという気はありません。

ここで長生さんのお父さんに会えるとは何たることかと大いに感激したりもしません。そうなるのが分かっていたからこそ、ビールを頼み、店の由来を聞き、町づくりに耳を傾け、色紙を預かったのだと納得し、初めて会う長生さんのお父さんと道のまんなかで百年の知己のごとく歓談し、では又といって別れました。では又がいつなのか、どこでなのかは分かりませんが、出会うときには出会うものです。


ばばさまといい、長生さんのお父さんといい、この世代の日本人のなんと美しいことか。いや、その世代だけではありません、生そば・新保屋さんの若い人たちもその美しさを受け継いでいます。

ここのところホリエモンやら小泉チルドレンやらをみせられて胸糞が悪くなっていたのですが、北陸で出会ったひとたちのおかげで、宿便がとれたような爽快な気分。む、たとえが悪かったか?

| おのまのプロフィール | | 05:28 | comments(4) | trackbacks(0) |
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このところあちこちで偽装事件が話題になっていますが、北陸の地でも起こりましたか・・・ 何が言いたいかですって? おのまさん、偶然というのは、実は偽装した運命に他ならないのですよ。
| Ferri | 2005/11/27 12:53 PM |

「人というのは・・・「影絵」に生きている・・」(めぐりあわせ・コメント)にも感心しましたが、「偶然とは偽装した運命なり」とはまた洒落ていますね。

偶然=必然=運命という式にうなづくこともあれば、意志の力で「運命」を変えることができると思うこともあります。うーん、秋深し、哲学的になってきた。まりたん、助けてー(笑)
| おのま | 2005/11/27 2:20 PM |

そうです、たとえ「宿命」は避けることが出来なくともそれを厳粛に享けとめ、「運命」は自らの意思で切り開いてゆくことが出来るのだと信じています。( あら? わたくし易者さんじゃありませんことよ )
| Ferri | 2005/11/27 3:50 PM |

なるほど、なるほど、「宿命」と「運命」とを使い分けるのですね。分かり易い。「影絵に生きている」自分がいて、「影絵を生かしている」自分がいる。みなさん、運命を自ら切りひらいていきましょう。朝青龍だって七連覇がきまった十四日目は泣いていたんだから。それにしても良い横綱です。
| おのま | 2005/11/27 8:10 PM |










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