木霊の宿る町TOPページへ            
過去⇔現在を行ったり来たり・ときどき未来へも@バンクーバー 

<< 最強の植物・5・針葉樹 | main | 最強の植物・6・稚児泪 >>
Evelyn Glennie
忘れないうちにエヴリン・グリニーのことを書いておきます。

グリニーは年間100回以上も演奏会に出演する売れっ子。5月21日(土)バンクーバー・シンフォニーとの共演を聴いてきました。グリニーの本領は様々な打楽器を並べて演奏することらしいのですが、当夜は木琴と鉄琴のふたつ、いずれも共鳴管付き。

ブライト・シェンという上海うまれの作曲家(50歳)が十代のときに書いたラブソングを元にして彼女のために作曲した「マリンバとオーケストラのための緋色」(Colors of Crimson for Marimba and Orchestra)はマリンバのスピードにオケ、とくに管楽器がついていけずバランバラン。わざとずらしてあるとしたらその目論見は失敗しています。
幕間になったので一列前の席にいたビオラ奏者の兵藤せりさんにそれを言うと「曲が良くない」と切り捨てました。兵藤さんは数年前にもグリニーを聴いているそうです。

グリニーはその曲だけで終わることのリスクを知っていたかのように、アンコールは鉄琴でビバルディの「ピッコロフルートの為の協奏曲」を全曲(!)演じました。その第二楽章の綺麗なこと、繊細なことといったら、ビバルディとは、ビブラフォンとはかくも美しいのかと感じ入りました。

最終曲はオケだけでエルガーのシンフォニー#1。長くて退屈で、楽器が総出演でうるさいことこの上なし。エルガーちゃん、大きな音を出せば名曲になると感違いしたらしい。それを聴きながら兵藤さんは寝ていたというのだから音楽家の神経は太い。私はエルガーとベートーベンの違いはどこからくるのかをまじめに考えていました。シェンのときも、ここはバルトークの剽窃、ここは武満、ここはシェーンベルクか、完成度が低い、手をいれるべし、と叱咤激励しながら聴いて疲れた。つまらない親切心(?)を出さず寝るのが利口です。

グリニーにCDとプログラムにサインをしてもらいました。ミドルネームも書くらしく長くて複雑なサイン、そして丁寧に書くので時間がかかります。たぶんアキコ・マイヤーズの三倍はかかっています。そのうえ、CDには日付まで書いてくれました。他の音楽家のサインを改めて見ると、サラ・チャンのサインも丁寧です。聴きてとの一期一会を大事にしているからであろうと解釈。

次のヒトの為のサインの終わるのを待ってグリニーに「さっきのビバルディーの録音はありますか」と訊くと「まだありません」。この話を兵藤さんたちにしたところ、グリニーは聴力障害があって他人の話を唇の動きで理解するとのこと。こちらの口の動きを見ていたことに気づかなかったのは注意散漫。障害があるから、まるで触れると形が崩れてしまうというように注意深く、愛情深く演じる神経が備わるのか、そもそもそういう風に生まれついた人なのか、まあどちらでもよいことではあります。

http://www.evelyn.co.uk/

| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 14:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 14:23 | - | - |









http://onomar.jugem.jp/trackback/741
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>


↑BGM(ON/OFFで切替)

bgm(別ウィンドウ)

VANCOUVER

TOKYO


↓木霊が宿る町QRコード↓
qrcode
ページランク

GBL:Googleバックリンク数です
 GIP:Googleインデックスページ数です
 MBL:MSNバックリンク数です
 MIP:MSNインデックスページ数です
 YBL:Yahoo!バックリンク数です
 YIP:Yahoo!インデックスページ数です
緑バー:Googleに於ける木霊の宿る町の人気度です

サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト

このページの先頭へ


あなたはどこにいる free counters