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「人の一生は勉強だ」に思う

八月十五日のブログで「小田島先生がオノマ同様、満州からの引揚者だとは知っていましたが、日曜日は道路工事、夏休みは工場で石炭運びをして稼いだ 苦学生だったことは知りませんでした」と書きました

 

断捨離オノマは数年前から本好きの知人や日系文化センターなるところで開かれる古本市に本を寄贈してきました。ことしも百冊ほど寄贈しましたが九月にも古本市が開かれるというので十日ほど前から本の整理をしています

 

手離す本をいま一度パラパラとめくるのが常で、ときにはそのまま全部読み直したりするのでなかなか進みません

 

さくじつ読み始めたのが「あのときあの言葉」(日本経済新聞社編・1986年2月1刷・1993年4月25刷)

 

すくなくとも7年に亘って増刷されたわけですから可也の人気本、当ブログの読者におかれてもお読みになった方がおられることでしょう

 

読み進むこと63頁

 

なんと小田島雄志さんのエッセイがでてきて、そのなかに道路工事や石炭運びのことが書かれていました。八月十五日のブログで「知りませんでした」と書いたのは誤り、じつは二十余年前には知っていたのです

 

忘却とは忘れ去る事なり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ(菊田一夫・君の名は)

 

忘却とは忘れ去る事なり。忘れまいと誓っても忘却する頭の悲しさよ(オノマ・ここは何処、あたしは誰)

 

現実は夢のごとし・・・

 

読んだことを忘れていたのは間違いないのですが、言い訳じみていますが、道路工事や石炭運びは芝居であれば幕開けのシーンであって、盛り上がる場面は「人の一生は勉強だ!」と叫ぶところにあります

 

命短し、さいきんとみに涙もろくなっているオノマがつられて鼻をつまらせた部分を以下に転載します

 

小田島雄志「人の一生は勉強だ」抜粋:

 

旧満州で終戦を迎えたぼくは、翌年引き揚げて、都立大森中学(現大森高校)に編入した。親類の家にやっかいになりながら、中学五年のぼくは、日曜日には京浜国道の田町・品川間でシャベルをふるい、夏休みには川崎の工場で石炭運びをする、といったアルバイトに疲れ、勉強への意欲が薄れがちだった。日本女子大学に在籍していた姉も休学して、いまで言うOLになっていたし、僕だけ高校から大学まで進むことは心苦しい、という口実もあった。

 

秋も深まったある日、ぼくは一人の級友にうちあけた。「おれ、勉強する気もなくなったので、高校受験はあきらめるよ」。するとどうやらその級友は、担任の五十嵐明先生にご注進におよんだらしい ― ありがたい友情である。

 

先生は顔を真赤に染めて教室に飛び込んでこられた。「おい、みんな聞け!」 みんな一瞬シーンとなった。

 

「このなかに、勉強する気がなくなったと言ってるやつがいるそうだ。だが人間、生きているあいだは勉強し続けるものだ。勉強する気のないやつなど、生きている意味はない。だからそういうやつはおれが殺してやる!」

 

そこで先生はもうひとつ声を高めた。「おれに殺されてくやしかったら、地獄のそこから化けてこい!」。

 

そういって先生はハラハラと落涙されたのである。ぼくも気がついたら、泣いていた。

 

旧制福岡高校から新制東京大学へ進み、いま教壇に立っている身としては、あのときの先生の言葉がなかったらどんな人生を歩んでいたか、と思う。職業はともかく、生きているかぎりすべては勉強をいう心構えを植えつけられないまま、むなしい日々をすごしていたろう。そして同時に、自分が学生たちにたいして「地獄の底から化けて出てこい!」と言いうる愛情をもっているかどうか、反省する。

 

小田島先生の経歴をウィキでみると1930年12月の生れ。オノマのクラス担任になったのは先生が三十二、三歳の頃だったわけです。いま後期高齢者・オノマの半分以下!!

 

人には夫々の気質があり、いつもおだやかな表情の小田島先生が生徒に向かって「殺してやる」とか「地獄の底から化けてこい」とかいう激しい物言いができる人ではないし、生徒に対する愛情がなかったのかと問われたら、そんなことはない、半世紀たった今も先生を囲んでクラス会を開こうというのは先生の愛情があったがゆえである・・・

 

社会人になった教え子たちは無名の小田島先生がだんだん世に知られていくのをみながら生き続け、各々の形、中身は違っても「勉強」を続けてきた、安倍晋三さんのような破廉恥な人間はひとりもいない・・・

 

まあ・・・そんなリクツっぽいことはいまさら書かなくてもいいですね

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