2013.08.07 Wednesday
空母いずも
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８月６日、横浜で海上自衛隊最大の護衛艦の命名・進水式が麻生太郎、石破茂出席のもとで行われたそうな。広島原爆記念日に軍艦の進水式をやるとはいい度胸ではないか。 それはさておき、軍事シロートおのま＠ヤジウマノスケは空母について取り急ぎ調べてみた。 �� 「いずも」と命名されたこの護衛艦、実質はヘリ空母と報道されているが全通甲板だからヘリだけでなくジェット戦闘機も発着できる空母に仕様変更できるとおのまは思う。まあ軍事オタクの石破茂さんには言わずもがなのことなのだろうが一応書いておく。 空母いずもの全長は２５０メートル。他の空母と比べてどのくらいの規模なのか。 英国・インビンシブル級：２１０ 日本帝国海軍・赤木：２６１ 仏国・シャルルドゴール：２６１ 印度：ヴィクラマーディア：２７３ 英国・クウィーンエリザベス級：２８４ 中国・遼寧：３０５ 米国・ジェラルドフォード級：３３３ 空母としては短いほうに属しているが今は ハリアー IIなど垂直離着陸機（V/STOL機）の戦闘機、攻撃機が開発されているから大きなハンデではない。 �� 空母について何を調べたらよいか検索していてみつけたサイトに色々な空母を比較している動画があった。動画自体も面白いが、動画のおしまいのほうにある巨大空母の軍事的役割は終わりに近づいているのではないかというようなコメントが面白かった。 かつて、おのまが生まれる前の日本では戦艦大和を建造するかどうかで要不要の大議論があった。不要論者がまけ、武蔵、大和という史上最大の戦艦が造られた。 しかし、理論では戦艦大和に備わっているとされた世界一の破壊力なるもの、実際は航空機、潜水艦の攻撃力、破壊力にくらべて幼児のごとく無力、無能であった。みるべき戦果がないまま海の藻屑と消えた戦艦大和は誇大妄想狂が生み出したこけおどしのおもちゃ、三千人を閉じ込めた鉄の棺おけでしかなかったのである。 当時は異端視された巨大戦艦不要論者があとになって正しかったと証明されたのだが、戦艦大和論争から八十年後のこんにち、空母は不要、無用であるというのが正論なのかもしれない。 では、八十年前の航空機、潜水艦にあたるものはいま何なのか。おそらく発火、いやハッカーであろう。軍事施設をはじめとする様々な施設、仕組み、はては自動車までIT化が進んでいる世界においてはサイバー攻撃こそが最強の武器になる。 ★ ここでアタマの体操。 いざ戦争が起きたとして、たとえば日韓戦争がおきたとして、いずもをどう使ったらいいのだろうか。 日本はいずもをヘリ空母からジェット戦闘機空母に仕様変更して出撃する。一日でもって竹島を奪還する。めでたしめでたし。 韓国はイージス艦（８隻）でもって日本の原発（５４基）の一基を攻撃する。イージス艦でなくても、さきほど言ったサイバー攻撃でやれるかもしれない。一日でもって勝利をおさめ、日本に上陸する。放射能で汚染された日本に上陸するのはビビルだろうが、まずはめでたし、めでたし。 戦艦大和と同じである。空母いずもにとっては麻生太郎、石破茂が出席した進水式が最初で最後の晴れ舞台なのである。 ★ 巨大戦艦不要論など戦前の状況をてっとり早く、退屈せずに知りたい方は「永遠の０」百田尚樹・講談社を読まれると良い。 「永遠の０」を読んでいておのまがショックを覚えたのは、今の若い方が「聯合艦隊」を読めないらしいということだった。そうなんだ、そういう時代なんだ。 そういえば、いつのまにか「ソ聯」は「ソ連」に変わったし、いつのまにか「ソ連」は「ロシア」に変わった。 ソ連が崩壊したのは１９９１年。はたちの青年にとっては生まれる前の出来事だからソ連と聞いてもピンとこないだろうと今、気がついて驚いているおのまだって二・二六事件なんていくら調べてもピンとこない。 そういう次第だから、ナチの手口でもって、いつのまにか「自衛隊」を「国防軍」に変え、「国民主権」を「天皇主権」に変えられると考えちゃう老人がいてもおかしくないんだよね。 菅義偉さん（すが よしひで、１９４８年１２月 - ）、小野寺五典さん（おのでら いつのり、１９６０年５月 - ）、くれぐれもウヨロージン、たとえば麻生太郎さん（あそう たろう、１９４０年９月 - ）、元従米大使、たとえば柳井俊二さん（やない しゅんじ、１９３７年１月- ）、戦争オタクオジサン、たとえば石破茂さん（いしば しげる、１９５７年２月 - ）といった連中の色に染まらないでくださいね。 ★ 各国の空母比較をしているサイト： http://metosera625.blog46.fc2.com/blog-entry-22.html ★ いずもの報道、毎日と読売とで微妙な差がある。 毎日新聞  進水した海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」＝横浜市磯子区で２０１３年８月６日、本社ヘリから梅村直承撮影 海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦の命名・進水式が６日、横浜市磯子区で行われ、「いずも」と命名された。中国が軍備を増強し活動を活発化させる中、自衛隊が能力強化を急ぐ離島奪還作戦などの司令塔となる艦で、機関砲や内部の装備が進められ、２０１５年３月に就役する。 １４年度に除籍する「しらね」の代替で建造費は１２００億円。艦首から艦尾まで平らな甲板を持つ空母型で、全長２４８メートル、幅３８メートル、基準排水量は１万９５００トン。５機のヘリが同時に発着でき、９機を使って作戦ができる。陸上自衛隊の３．５トントラックが約５０台収容できるなど輸送力も高まり、大規模災害や国際緊急援助の際は洋上拠点を担う。 「いずも」は島根県東部の旧国名。日本国母神「イザナミ」への敬意を表す言葉に由来するとの説や、旧海軍の装甲巡洋艦「出雲」が日露戦争から太平洋戦争まで国に貢献したことなどを踏まえ選んだという。式には麻生太郎10+件副総理兼財務相、石破茂自民党幹事長らが出席。広島原爆の日に式を開いたことに海自は「大潮で大安の日を選んだ結果」と説明している。【鈴木泰広】  進水式が行われた海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」（手前）（６日午後３時５５分、横浜市磯子区で、読売ヘリから）＝高橋美帆撮影   進水式が行われた護衛艦「いずも」（読売ヘリから）＝高橋美帆撮影  護衛艦「いずも」の進水式。 海上自衛隊としては最大の新型護衛艦の命名・進水式が６日、横浜市磯子区の「ジャパン マリンユナイテッド磯子工場」で行われた。 同時に５機のヘリコプターが離着陸できる広い甲板を持つ「ヘリ空母型」の護衛艦で、「いずも」と名付けられた。 海自によると、「いずも」は全長約２５０メートル、最大幅約３８メートル、排水量約１万９５００トン。手術室や３５人分の病床を備え、乗員（約５００人）とは別に、最大４５０人の宿泊が可能な居住スペースも作った。有事の際には、対潜ヘリを運用し、潜水艦などの攻撃から艦船を護衛するほか、大規模災害や国際緊急援助活動では、「海上基地」として被災者の救助や物資の輸送も行う。 海自が、艦首から艦尾までが平らにつながった「全通甲板」を持つ護衛艦を保有するのは、「ひゅうが」「いせ」に続いて３隻目。建造費は約１２００億円。名前の由来は島根県地方の古い呼び名という。今後、対空機関砲やレーダーなどを装備し、来年度末に完成する。 （2013年8月6日20時27分 読売新聞） ★永遠の０   |
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