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臨時停車 3

東急車輌シンガポールの古野社長と汽車でシンガポールからマレイシアに出張したときの話の続きです。


臨時停車・2
http://onomar.jugem.jp/?day=20121025

臨時停車

一日に数本しかない急行列車はシンガポール、マレイシア、タイを走る国際列車であるから乗るときにはパスポートが必要である。とはいえ路線は単線であるし、車輌も新幹線のような近代的なものではなく、冷房車はわずかに二台しかなくあとは窓からの風を涼とする。我々はむろん冷房車におさまっている。

 

すいているのでF氏と二人で四人掛けの席を占領する。日本の列車よりやや小振りに見える、かなり年代物の車輌で、乗客全員をゲリラ兵にすれば似合いそうな代物である。弁当売りがやってきた。防水加工を施した茶色の紙にくるんだマレイ風のまぜごはん。美味とは言い難いが一個二百円と安い。

 

シンガポールを走っているときは高層のビルが見え隠れしていたが、ジョホールバルを過ぎるとほとんどゴム林の中を走る。いよいよゲリラ列車の雰囲気が増してくる。クルアンを過ぎたところで前の車輌の乗客が全員こちらに移動してきた。我々の席に、冷房が切れたのでこちらに移ることになりましたといいながら妙齢のマレイ美人が加わった。ゲリラ列車が急に華やいでオリエント急行風になる。

 

車掌が車内を回って切符を点検する。急行といっても外の景色はゆっくり飛んでいく。進行方向右側は太陽をあびるので皆ブラインドをおろしている。我々は左側なので景色を楽しめる。

列車はスピードを落として停車したが窓の外に駅らしい設備はない。放送もない。臨時停車でもしたのかと思っているとやがて走り出した。

 

三分くらいしたところで車掌が検札を終え戻ってきた。我々の顔を見て、あれさっき降りなかったのですかという。あっ、臨時停車だと思ったがあれはセガマットか、これはいかんとF氏が驚く。いや困ったなあ、このあと列車はセレンバンまで停まらない筈だし、セガマットの駅にはCさんが迎えにきている筈だし、弱ったなあとあわてている。当方は内心、走り出したのは仕方ない、隣に美女もいるしこの儘行くのも良いだろうと不届きなことを考えているが、口では弱りましたなあと相槌を打つ。



国際列車のルートは 南の果てにあるシンガポールからジョホールバル ⇒ クルアン ⇒ セガマット ⇒ セレンバン ⇒ クアラルンプール ⇒ タイという風に北上します。

セガマットはクルアンとセレンバンのあいだのあたりです。 

地図を加工していてジョホールバルの字を半分消していまいました。



当時、古野さんもおのまもそろそろ四十歳になる頃でした。木材の買い付けをして十年と云っていましたから、逆算すると古野さんは三十前後の頃からマレイシアで活躍していたことになります。

古野さんが買う木材は製造される車輌に使われていたのですが、はて、今でも木は汽車や電車に使われているのでしょうか。コンテナの床に木を使うと古野さんが言っていたような気もしますが、記憶違いかもしれません。

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