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三月と五月に日本を訪れた際は大学時代の仲間で、政府系機関につとめていたXと続けて二度会った。仲間のなかで一番の紳士である彼とは話しやすいのだが、それゆえであろうか政治経済について火花が散るようなことにはならず人生をどう生きるのがよいかとなどという話しに終始した。互いに余命わずかだというのにそんな話しをしてて良いのかね(笑)。

今回は大学のクラブ仲間から二人、YとZと会うことにした。ふたりともX同様、日本を代表するような組織の重役を経験してきた。


Yとは昨年九月にも会っている。その時はもうひとりの仲間が一緒だった。銀座にあるYの事務所で飲んでいたのだがそのうちにYの周囲にいるという二十代の人が数人が入ってきた。雰囲気力が場を支配した。若い人たちを主役とする雰囲気力であるのだが、彼等にしたらロージンを主役とする雰囲気力を感じていたかもしれない。

そういう場でYが原発事故を扱う東電の態度を批判したのは印象的であった。一方的に批判するというのではない。一連の流れをみていて腑に落ちない点があるので調べていると云った。

次回はYと一対一で会おうと思ったのだがそのまま一年が過ぎた。


八月某日、夕刻。某プライベートクラブの食堂。他に客がひとくみ。彼等の話声が聞こえないほどの距離がある。

Yはかつてミッキー・カンターと直談判をしたことがあるといった。

ミッキー・カンターとは「輸入数値目標」という自由貿易をめざす世界の道理にはおよそあわない要求を日本につきつけたクリントン大統領時代の通商代表である。

道理に合わなくてもそれが自国の利害に合うとなったら、いい加減な理屈をつけ暴力的な脅しでもって迫ってくるのが米国である。従わないと武力を行使するぞと脅したり、実際に行使しちゃう米国こそは地上で一番のコマッタチャンである。

Yはミッキー・カンターとの交渉に勝ったらしい。

だからであろう、米国との交渉に勝てない、勝とうとしない日本の外務官僚を内心バカにしている節がある。それが仲間内の席でポロっと出たらしい。外交官は交渉能力がないというようなことを言った。何でもいえるのが学生仲間の良いところなのだが、同席していた元大使閣下は劣化のごとく、いや烈火のごとく怒ったそうである。

自分の弱点をつかれて怒りだした閣下殿はその時点で負けている。

普段からしつこく考えていない、厳しいディベートをしていない、まあまあ、なあなあの柔らかい時間の中に生きている人たちは突っ込んだ話が始まると顔をしかめ、自分のエゴ、体面を守ることだけで精一杯となる。ごくごく軽い一突きを受けただけでパニックを起こして憤死する。


Yとの話は二時間ほど続いた。別れ際にYはおのと話すのは面白いと言った。当方も同感であった。

右から左から、前から後ろから、上から下から、斜めから・・・ひとつのイシューを切り刻んでいく作業ができ、正反合を重ねることができ、新たな発見ができる人と話すのは面白いのだ。

その時は正反のまま対立して合に至らなかったとしても、それを目指す姿勢があるならその人は面白い。冬の寒い朝、暖かい布団の中から出たくないかのごとく狭い世界の中で安住したがる人はつまらない。人生は一度、布団からとびだし、しつこく考え、果敢に行動するほうが面白いと知るべし。
| おのまのプロフィール | 政治経済 | 08:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
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