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資料 石原慎太郎 『新・堕落論 我欲と天罰』 読後感
一昨日いただいたコメントの抜粋です:

自称国粋主義者は異なる意見の同胞は敵視し、寛容を失うので恐ろしいです。しかし、そういう人物を選び続ける有権者もまた恐ろしい。
| ドクトル硝子 | 2011/10/05 10:49 PM |

昨日こちらの記事の、続きの部分に大東亜戦争・太平洋戦争開戦の経緯や、天皇陛下の関わられ方、兵士達だった著名人の証言など、詳しく調べてご紹介くださっていましたので、”目に留まったもの”として、ほんの一部分ですが、許可を頂かないままで、写させて頂いたのです。
昨日TBさせていただいたのですが、通らなかったようですので、改めてURLを記入させていただきます。
http://dendrodium.blog15.fc2.com/#entry1055

| 和久希世 | 2011/10/06 4:10 PM |
 
おふたりとも石原慎太郎を危険視されているのであろうと思いました。おのまの周りには石原を支持する人が多いのでお二人に力づけられました。

和久さんが高く評価された資料は写真のサイズが大きいためかこのブログの枠からはみ出し、みづらくなるので写真を縮小してから貼り直そうかと考え外したのですがそのまま次頁に再掲します。

資料を作成された志村英盛さんはおのまより年上の方のようです。他にも興味ある資料を作成されているのでサイトでご覧ください。

http://www.page.sannet.ne.jp/mhvmhv/
 

石原慎太郎 『新・堕落論 我欲と天罰 読後感

戦後66年間の日本国民の必死の努力を全面的に否定している。

唯我独尊(ゆいがどくそん)、自己顕示欲にまみれ、
戦争の惨禍と貧困の苦しさを知らぬ
右翼・軍国主義者・作家で、東京都知事でもある
石原慎太郎氏の平和敵視論を強く非難する!
                          
             2011年8月
                    
  
志村英盛  Hidemori Shimura

右翼・軍国主義者・作家で、東京都知事でもある石原慎太郎氏の
『新・堕落論 我欲と天罰』が大手出版社・新潮社から、新潮新書として出版された。


敗戦から現在までの
悪しき変化と堕落


石原慎太郎氏は第3〜4頁で、「1945年8月の日本の敗戦から
今日まで続いてきた平和がもたらしたもの【平和の毒】による
日本国と日本国民の、本質的な悪しき変化堕落である」と断定している。

「米国の間接的支配に甘んじてきた
日本国民は、他力本願になり、無気力化した。
そのため、国民を含めた国家全体が堕落し、衰退した」と断定している。

唯我独尊(ゆいがどくそん)自己顕示欲にまみれた石原慎太郎氏の
     現状認識は根本的に間違っている。

廃墟の中から立ち上がった無資源国・日本
戦後の奇跡的な経済復興は
天から降ってきたものではない。

無資源国・日本の戦後の奇跡的な経済復興は、
右翼や「太陽の季節青年」のような寄生虫的国民を除く、
日本国民が、必死に働いて成し遂げたものである。


焼け野原となった東京の浅草寺一帯

戦後66年間に成し遂げた
奇跡的な経済復興を基盤として
日本は、国際平和貢献国家に生まれ変わった。

民主主義
が、完全に、社会の隅々にまで、定着した。

国際社会においては、戦後66年間、まったく軍事力を行使せず
武器輸出もしない平和通商国家としての信用を積み上げてきた。
それと共に、世界に誇るべき社会保障制度を構築した。

生活保護・医療・年金・雇用・介護・など、北欧に次ぐ、
世界に誇れる社会保障制度は、いずれも戦後、構築されたものである。

生活保護法が施行されたのは戦後の1950年(昭和25年)である。

国民すべてが公的医療保険に加入する国民皆医療保険体制が
整えられのは戦後の1958年(昭和33年)である。

恩給や厚生年金の対象外の国民すべての国民皆年金制度が
発足したのも戦後の1959年(昭和34年)である。

雇用保険制度が始まったのは戦後の1974年(昭和49年)である。

介護保険制度が施行されたのは2000年(平成12年)からである。



EUを1か国とすると、2010年時点で、世界には、人口1億2700万人以上の国が
11か国ある。日本を除くと10か国である。

東京都民に、広い視野で、東京都の社会保障制度のあり方を考えてもらうために、
東京都知事には、日本以外の、人口1億2700万人以上の10か国の
生活保護・医療・年金・雇用・介護などの社会保障制度の現状を定期的に調べて、
分かり易く、東京都の現状と比較して、東京都民に知らせる義務があると思う。

主要各国の社会保障制度の現状を調査して、東京都民に報告する義務を
怠っていながら、日本は、戦後66年、「悪しき変化と堕落を続けてきた」と、
事実とまったく異なる主張をすることは、右翼・軍国主義者・作家としての
石原慎太郎氏には、あるいは、容認されることかもしれないが、
東京都知事・石原慎太郎氏には、決して、許されることではないと思う。

どうしても、「日本は、1945年8月以来、悪しき変化と堕落を続けてきた」
事実とまったく異なる主張を続けたいのならば、即刻、東京都知事を辞任し、
作家の立場で主張すべきではないだろうか?

平和の毒、平和はセンチメント
出典:『文藝春秋』 平成23年8月号 第94頁〜第103頁
石原慎太郎(作家・東京都知事)・藤原正彦(数学者・お茶の水女子大学名誉教授)
対談語録抜粋:『今こそ「平和の毒」から脱し・・・・・』

石原:
実は、いま日本人に誇れるものなんて、何一つないと僕は思っているんですよ。
日本人のアイデンティテイは「平和の毒」に侵されて、芯から腐ってしまった
のではないかと思うんです。
国民は金銭欲・物欲・性欲にまみれ・・・・みんな「我欲」のかたまりと化してしまった。

藤原:
日本人の質は史上最低ですね。日本人のモラルはとことん低下しました。
日本は十数年前から何もかもがうまくいかなくなっていますね。
教育から政治、経済、社会、と全面的な困難にぶっかっています。
こういう複雑に絡まりあった問題は、一つ一つ直そうとしてもダメで、
一挙にガラっと変えなければどうにもならない。

石原:
まったく同感です。日本も一気に困難な玉(ぎょく)を
バサっと切ることが必要なんですよ。
そうなるともう、軍事政権しかないんですが。絶対権力を以てしないと、
この末期的状況から脱却できない。日本は核開発をやったほうがいい。

藤原:
日本の国難は中国の存在です。日本は、少なくとも、
中国の攻撃に一ヶ月は耐えられるくらいの軍事力は備えておかないと、
外交すらうまくいきません。
アメリカの属国であるのもまさに国難です。

石原:
アメリカの妾としてして浸透してきた「平和の毒」が、平和に関するセンチメント
日本人に植え付けてしまった。これは理念ではなく、ただのセンチメントですよ。

筆者注:

「立場を変えて考えてみる」というのが筆者のモットーだが、
右翼のチャンピオンである東京都知事4期目の石原慎太郎氏の意見と、
日本最高の女性教員養成機関・お茶の水女子大学の教授であった
藤原正彦氏の意見には、背筋が寒くなる思いがする。

石原氏と藤原氏の発言から連想されることは、
ヒトラーのドイツであり、スターリンのソ連であり、毛沢東の文化大革命である。
現代においては、金正日の北朝鮮である。

毛沢東は文化大革命で、スターリンは大粛清で、自分の意見に逆らう不心得者・
数千万人(数百万人ではない)を死に追いやった。


敗戦後66年間、日本国民が、国際社会において、営々として築きあげてきた
模範的な国際平和貢献国家、模範的な民主主義国家としての
信用をぶち壊せと
いう怖ろしい発言である。
                            くわばら、くわばら。


悪夢
  石原慎太郎・総統田母神俊雄・陸海空軍長官藤原正彦教育長官たちの軍事政権が、
  マッカーサー憲法
(平和憲法)を廃止し、すべての教育機関で、
武士道の絶対服従規律
  
徹底のための愛国精神教育
を行い、軍事政権を批判する不心得者たちには、芯の芯から
  
腐りきった根性を叩き直す
と、きびしい言論弾圧を行い、片っ端から、逮捕・投獄・拷問して
  スターリン同様の皆殺しを行い、その上で
徴兵制度を復活し、核武装
をして、孤高の日本政策
  と称して反日批判する各国に
領土返還要求
を突きつけたため、国際社会における信用を失い、
  
石油輸出禁輸・食糧輸出禁輸等の経済制裁を受けたため、連日、大規模な停電
が相次ぎ、
  そのため、製造産業が半身不随となり、産業社会が崩壊し、
餓死者が続出した悪夢
をみた。
                  くわばら、くわばら。夢でよかった!
参考You Tube: 
軍艦行進曲
戦後、数十年間、全国のバチンコ店のBGMで不動の人気トップ曲。現在?)

上記のように『文藝春秋』誌で、藤原正彦氏は
日本の国難は中国の存在です。中国の攻撃に一ヶ月は耐えられるくらいの軍事力
備えておかないと、外交すらうまくいきません。アメリカの属国であるのも
まさに国難です」と
語っている。

この発言だけで判断すると、昭和天皇、内閣、陸軍中央部の命令をすべて無視して、
「対米戦争をするために満州事変を起こした」という関東軍高級参謀・石原莞爾氏と
同じように、
「頭がおかしいのではないか?」
というのが筆者の率直な感想である。

中国の周辺は潜在的な敵だらけである。中国は国内では漢民族とは異質の
55もの少数民族(非漢民族
)を抱えている。小規模な暴動は日常茶飯事である。
国を揺るがすほどの大暴動がいつ起きたも不思議ではないほど貧富の差が拡大している。

13億人以上の多様多彩な国民を統治している現在の中国の最高指導者たちは、
敗戦前の旧大日本帝国陸海軍の最高指導者たちのように
「無知で愚か」
ではない。

現在の中国の最高指導者たちは、旧大日本帝国の最高指導者たちとは、
【雲泥の差】があるほど賢明である。
情報収集力も情報消化力も非常に優れている。

尖閣諸島周辺
(石垣島の北北西175km、台湾の北東190km、中国大陸の南東 330km)

日本と武力摩擦を起こすことはあっても、国内の治安維持を忘れて、海を超えて、
日本を侵略攻撃することは、イコール、「中国滅亡・世界終焉」になることを承知している。

世界各地で戦争が起き、武器需要が拡大することを渇望している
米国・EUの軍産複合体の代理人と見紛う
(みまがう)
石原慎太郎氏と藤原正彦氏の
再軍備論
(=軍事費倍増論)
に惑わされてはならないと思う。




石原氏と藤原氏の「平和敵視」意見に絶対反対!

2011年7月14日午前11時30分から約7分間、NHKの『いっと6けん』という番組の
『さいたま』の部で、全盲のベトナム青年の自立を支援しているNPOの活動が紹介された。

「平和の毒」と高言し、戦争勃発を秘かに期待しているのかと疑われる、【権勢欲と
自己顕示欲】にまみれていると思われる石原氏には、
まったく関心がないだろうが、
数多くの日本人が、地道に、
国際平和のために、日夜、努力している。

「中国との戦争」を予測しており、美的感覚を持つ特権階級が支配する軍国主義国家・
日本の復活を願っていると思われる藤原氏には、まったく関心がないだろうが、
数多くの日本人が、地道に、
国際平和のために、日夜、努力している。

【平和愛仰】  −−【愛仰】の読み方と意味が分からない!

第102頁においては「今日の日本を危ういものにしているある種の観念とは
【平和愛仰】です」と述べている。

【愛仰】は、多分「あいこう」と読むのではないかと思うが、岩波書店の
『広辞苑第二版』、講談社の『日本語大辞典』、三省堂の『現代新国語辞典』、
学研の『現代新国語辞典』で調べた。この4冊には【愛仰】という言葉は無い。
インターネットのYahoo、Google、msn、Goo等で検索した。
【愛仰】という言葉についての用語解説はない。

【愛仰】
という言葉は、石原慎太郎氏が創作した言葉と思われる。
第101頁に、「国民こぞって【愛仰】している司馬遼太郎氏が慨嘆していた言葉を
思い出す」と述べ、【愛仰】という言葉を、司馬遼太郎氏が使っていたと読者に
錯覚を持たせるための記述がある。筆者は司馬遼太郎氏の小説を数多く
読んだが、記憶力が衰えたためか、どの著作に【平和愛仰】という言葉があったか
どうしても思い出せない。

肩書きに
作家と明示している石原慎太郎氏は、読み方不明・意味不明の【平和愛仰】という
言葉を使って、「この観念が日本を危ういものにしている」と主張しているのである。
国語辞典にない言葉を使って、国民を惑わすのは止めてほしいと思う。

日本国民の戦争絶対反対意思

圧倒的大多数の日本国民は戦争絶対反対意思を共有している。

藤原正彦氏は、日本人のこの戦争絶対反対意思は、戦後、GHQの
罪意識扶植計画(WGIP)に基づく言論統制や、日教組の教育により
植え付けられたものであると主張しているが、これは根本的に間違っている。

日本国民が持っている強い戦争絶対反対意思は、戦場や、ソ連の捕虜収容所での
奴隷労働や、無差別焼夷弾爆撃や、原爆投下や、サイパン戦・沖縄戦等で、
最愛の夫、妻、親、子、兄弟を亡くした、癒される事のない深い悲しみを持っている
遺族の方々の強い戦争絶対反対意思が広く国民に根付いているのである。

無差別焼夷弾爆撃で家を焼かれ、逃げまどい、どん底生活に突き落とされた人々の
地獄体験による戦争絶対反対意思が日本国民に定着しているのである。

戦友たちの悲惨な死が目に焼き付いている兵卒体験者の深い悲しみ
強い戦争絶対反対意思として広く国民に根付いているのである。

徴兵制度で召集された兵卒体験者は、戦場
ソ連の捕虜収容所での
地獄体験
を忘れることはできない。

満州・北朝鮮からの引揚者は、
敗戦国民の無惨な死から辛うじて生き残った
幸運
を忘れたことはない。

これらの悲惨な自分自身の体験による戦争絶対反対意思が定着しているのである。

石原慎太郎氏の核武装必要論

右翼・軍国主義者・作家で、東京都知事でもある石原慎太郎氏は、
さらに、「核武装して、悪しく変化し堕落したこの日本を、芯の芯から改造し
立て直さなければならない」と主張している。

「核武装せよ」という石原慎太郎氏の主張は、1945年・敗戦直前に、
旧大日本帝国陸軍が本気で叫んでいた
【本土決戦・1億総玉砕】主張と同様の
あまりにも愚かで、無責任極まる主張である。

万一、仮に、世界のどの場所においても、
1発でも、
50メガトン級の核兵器が使用されたならば、
半径数百キロにわたる広い地域が徹底的に破壊されるのみならず、
凄まじい放射能汚染が、地球全体に広がり、
人類のみならず、地球上のすべての生物がおかしくなるということは、
今や、常識である。

それでも、食料を自給自足できる国々は、石器時代に戻り、
生き残れるかもしれない。
無資源国・日本の国民は、恐竜のように、死に絶えると思う。

「四面海なる平和通商国家・日本」は、原子力潜水艦による核攻撃を防ぐことは
て゜きないと思う。




参考サイト:
史上最強の水素爆弾・ツァリー・ボンバ


日本では暴動は起きていない





11年8月6日深夜、英国・ロンドン北部のトッテナムで黒人移民たちによる暴動が起きた。
主要8か国の若者の失業率を比較してみると、日本は10.1%で最低である。

     







ニューヨークの「ウォール街を占拠せよ」運動デモ
「失業と貧富の格差拡大に抗議する」デモは
米国各地
(ボストン、シカゴ、ロサンゼルスなど)に飛び火

11年10月1日、ニューヨーク市警は、ウォール街へ通じるブルックリン橋を不法占拠していた
デモ参加者を700人以上逮捕した。11年9月10日以降、連日、若年失業者中心に、数千人の
市民が、オバマ政権の経済無策、金融機関の儲けすぎに対して、抗議デモを行ってきた。

2008年9月の
リーマン・ショツク(金融工学詐欺の表面化)以降、米国の失業率はほとんど
改善されていない。若年層の失業率は20%以上という惨憺たる状況が続いている。

    

  

今春、エジプトから始まった北アフリカ、中近東各国における暴動は、民衆蜂起に拡大し、
現在に至るも鎮静化せず、抗議の段階を超えて独裁政権打倒への武力抗争になっている。

環境省の航空機の騒音許容限度75デシベルをはるかに超える
最大117デシベルもの米軍ヘリの爆音に耐えている沖縄県民に代表される
平和志向の日本国民は「武力・暴力を使うことは悪」と共通認識している。

独裁者政権と武装反抗勢力との武力抗争・国内戦争に巻き込まれた
アフリカや中近東の国民が、21世紀の現在においても、
武力抗争・国内戦争の惨禍に苦しんでいるというのに、

右翼・軍国主義者・作家で、東京都知事でもある石原慎太郎氏は、
「平和の毒」とか、「平和はセンチメント」とか、さらには、「平和愛仰」とかの、
わけの分からないことを、声高く叫んで、
軍部と特権階級が支配した戦前の貧しい軍事国家・日本に戻れと主張している。

敗戦前の日本においては、皇族、華族、高級職業軍人、高級官僚、財閥企業の経営者、
大学教授などの特権階級は、現在の感覚では考えられないほどの高額な所得を得ていた。
資本家・地主を含む資産家も現在の感覚では考えられないほどの莫大の所得があった。
現在の日本人の感覚では考えられないほどの【所得格差】があった。

敗戦前の日本の特権階級と一般国民との【所得格差】を、今に伝える、分かりやすい
実例は軍人恩給の格差である。2006年4月時点で、日本政府は旧日本軍の
高級職業軍人である大将には年額833万円もの軍人恩給を支給している。
これに対して兵士は年額145万円である。それも、軍人としての在職期間が
10年以下のものには支給されない。

【召集令状】で徴兵された一般兵士のほとんど全部は軍人恩給を受給していない。

あまりにも無謀であった対米英開戦

1941年12月8日、日中戦争が泥沼化し、まったく解決の目途がなかったのに、
あまりにも、愚かで、無知であった旧大日本帝国陸海軍の高級参謀たちと、
最高指導者たちは、無謀にも、新たに太平洋戦争を始めた。

それに伴って、必然的に兵力の大量動員を余儀なくされた。

1941年〜1944年の、わずか4年間で、旧大日本帝国陸海軍は、
新たに365万人も徴兵したのである。
極めて当然のことながら、この365万人は軍人恩給とはまったく無関係である。

戦争の惨禍に指導者責任がある高級職業軍人の
大将どもは、侵略戦争を引き起こした戦争犯罪の加害者である。

はがき1枚の【召集令状】で徴兵され、否応なしに戦場へ駆り立てられた
一般兵士は戦争犯罪の被害者である。

B29の無差別焼夷弾爆撃で、殺され、重傷を負わされ、焼け出された
一般市民は、戦争犯罪の被害者である。

戦争の惨禍を引き起こした戦争犯罪の加害者は、指導者責任を追及されることなく、
自民政権、自民公明政権によって、戦後、途切れなく、手厚く補償されている。

しかしながら、戦争犯罪の被害者は徹底的に、無視され、冷遇されてきた。

このことは、たとえて言うならば、企業を倒産・破滅させた社長・専務たちが、
倒産・破滅の経営責任を追及されることなく、数億円の役員退職金・役員報酬を
手にしているのに対して、従業員たちは退職金も未払い賃金も手にできずに、
放り出されたままであるということである。

ちなみに、07年3月29日の参議院総務委員会において、質問に答えて

総務省の戸谷好秀・人事・恩給局長
は「軍人としての在籍期間が10年以上の
旧軍人及び遺族等の恩給は1953年に復活した。現在まで55年間にわたって
給付が継続されている。軍人恩給費の累計総額は約47兆円である」と答弁している。

自民政権・自民公明政権の日本政府は

「戦争被害は国民が等しく受忍しなければならない」と言い続けてきた。

しかし、これは、
「ただし、戦争を引き起こした加害者である高級職業軍人と高級官僚は例外とする
という注釈が必要な、国民を騙し続けている主張・説明である。


敗戦前の日本国の実態−国民は皆、貧しかった

石原慎太郎氏や藤原正彦氏が賛美する敗戦前の日本は、『蟹工船』、『女工哀史』、
『あゝ野麦峠』、『土』などに描かれているように、特権階級以外の一般国民は、
松下幸之助さんのように、小学校を出たならばすぐに働かなければならなかつた
人たちが大部分であった。

石原慎太郎氏や藤原正彦氏が賛美する敗戦前の日本は、経済的な貧しさのため
高等教育を受けられなかった人たちが大部分であった。

石原慎太郎氏や藤原正彦氏が賛美する敗戦前の日本の農村は、
不在大地主が支配しており、自作農は少なく、
大部分は小作人といわれる農奴であった。

昭和大不況期、貧しい小作人(農奴)の娘が、当時公認されていた
赤線地帯(公認売春業)へ「人身売買」されるということすら珍しくなかった。

当時の国際連盟が日本へ「婦女売買調査団」を派遣するという惨状であつた。
敗戦前は、女性には参政権はなかった。選挙における投票権はなかった。



石原慎太郎氏や藤原正彦氏が賛美する敗戦前の日本には、
【徴兵制度】があり、国民は【はがき1枚の召集令状】で否応なしに徴兵された。

召集令状で徴兵された一般兵士は、【軍隊】において、
毎日、昼夜を問わず、古参兵に、徹底的に、ぶん殴られ、痛めつけられた。
古参兵によるリンチが公然とまかり通っていた。

陸海軍の最高指導者たちや、高級参謀たちには、兵士の【人命尊重】という考えは
ひとかけらもなく、【おまえたちは1銭5厘(召集令状の郵便はがき1枚の値段)

消耗品だ】
(高杉一郎著『シベリアに眠る日本人』第199頁)と言い続けていた。



奴隷収容所内のような暴力が蔓延していた
旧大日本帝国陸海軍の組織風土


筆者は、旧日本帝国陸海軍は、召集令状1枚で徴兵された一般兵士にとっては
【奴隷収容所】そのものであったと思っている。

日本経済新聞2006年12月5日第44面の『私の履歴書』で、
渡邉恒雄読売新聞・名誉会長兼主筆は次のように述べている。
「古参兵によるビンタは当たり前。理性的な判断や合理的な思考が
存在する余地すらない。不条理な精神主義と陰湿な制裁が横行していた。
あるとき、一等兵の誰かが丸太を並べた上に何時間も正座させられていた。
江戸時代の拷問のようだった。
私も毎日、【上靴(じようか)】と呼ぶ皮のスリッパで頬を張られた。

読売新聞(朝刊)2007年3月24日第1面『編集手帳』は
「志願して17歳で海軍に入った城山三郎さんは、朝から晩まで
殴られずくめの絶望を味わった」と述べている。

読売新聞2004年9月28日第13面の『時代の証言者』の中で、漫画家の
水木しげる氏は「日本の軍隊じゃ、兵隊はいつも殴られてるんですから」と
述べている。

読売新聞(朝刊)2006年9月26日第12面で、
山岸章連合初代会長は次のように述べている。
「海軍甲種予科練習生に志願しました。
軍人精神注入棒で毎日のように殴られる。
暴力と権威で押さえ込むだけ。
死んだ方がましだと思うまでぶん殴られた。

日本経済新聞2007年5月16日第40面の『私の履歴書』で、
映画監督・脚本家の新藤兼人氏は、「苛酷な私的制裁が待っていた。

隊の玄関には野球バットをひと回り大きくした【直心棒】が掲げてあった。

これで兵隊のケツを殴るのだ。暗闇の営庭で整列し、
【軍人は忠誠を尽くすを本分とすべし】と股を開いてケツを突き出すと
上級水兵(=上官)の【直心棒】が唸りをあげてとんでくる。
踏ん張りが悪いと吹っ飛ぶのである。5回殴られる。
殴られたケツは紫色になる。
【直心棒】による私的制裁は毎夜続いた。
私たち海軍二等水兵は、アメリカと戦争するのではなく、
日本帝国海軍と戦争だと思っていた」と述べている。

日本経済新聞2005年5月4日第28面の『私の履歴書』で、
加藤寛千葉商科大学長は「軍隊では、案の定、苛められっ放しだ。
軍人勅諭が暗唱できない、糧秣の米俵が担げない、あれができない、
これができない。で、
【この国賊】と殴られる。口から流れる血の赤を見ると
興奮して凶暴になる上官もいて、本当に痛い目をみた」
と述べている。

日本経済新聞2004年9月8日第40面の『私の履歴書』で、エコノミストの
金森久雄氏は1944年、陸軍に召集され、陸軍二等兵として8ヶ月過ごした体験を
「兵隊の思い出はあまり語りたくない。
夜は私的制裁がはじまる。
初年兵を並べて、スリッパでほっぺたを殴るなどは日常茶飯事である」

述べている。

石原慎太郎氏の詭弁に騙されるな



インターネット・ケータイ・中国製品の氾濫が実証しているように、
世界全体の情報化・グローバル化・相互依存化が大きく進展している。

どこの国においても、貧富の格差が拡大している。生活困窮者が増えている。
不法入国者を含め外国人居住者が激増している。それにつれて、日本のみならず、
世界のどの国においても、従来はなかった、欲求不満者・精神異常者・変態者の
異常な犯罪が激増している。

石原慎太郎氏が指摘する戦前にはまったくなかったおぞましい事件】の頻発は、
日本だけの現象ではない。

おぞましい事件】の頻発、モラルの荒廃はまことに悲しいことである。しかしながら、
確率からみれば、国民全体の数百万分の一にすぎない【おぞましい犯人】続出を
とりあげて、日本国民全体が堕落して、他力本願になり、無気力化したと
断定することは、詭弁(きべん)以外の何物でもない。
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刑務所に収容されている者の人数
軍事史が専門の歴史学者、ポール・ケネディ米エール大学教授は
読売新聞(朝刊)07年10月1日第2面で、「刑務所に収容されている
米国の囚人数は約219万人、中国は約150万人、ロシアは約87万人」との
米『カトリック労働者』誌6〜7号に掲載された数字を紹介している。
日本の場合、
法務省の『白書・統計』欄に掲載されている資料によれば約8万人である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


戦後66年、無資源国・日本の国民は民主主義と国際平和主義を堅持し、
廃墟の中から立ち上がり、奇跡的な経済復興を成し遂げた。

無資源国・日本は、平和通商国家として固い産業基盤を築き上げた。

インフラストラクチャーの徹底的整備を始め、敗戦前にはまったく想像すら
できなかった高等教育普及を成し遂げた。インフラストラクチャーの整備と、
民主主義徹底と、この高等教育の普及が、戦後日本において、さまざまの
分野での技術革新と商品開発の原動力となり、企業経営のレベルアップに
繋がった。

日本経済の中核となっている優れた企業は、規模の大小を問わず、
付加価値の高い商品の開発と海外市場開拓のために、
トップを始め、末端の技術者や営業マンに至るまで、
それこそ、365日、昼夜を問わず、少ない給料で、必死に働いてきた。


現在においても、皆、必死に働いている。

無謀なノモンハン戦争を主導し、数万人の犠牲者を出しながら、
何らの指導者責任を問われることなく、戦後、5回も国会議員に選ばれた
辻政信氏
と同じく、石原慎太郎氏は、選挙民を誑かす天才である。

文才とイメージを生かして、余人にはマネのできない
天才的な「黒を白と言いくるめる詭弁」で、
選挙と言う修羅場を、圧倒的得票数で勝ち抜いてきた。

環境庁長官、運輸大臣を歴任し、4回も東京都知事に選ばれてきた、
右翼・軍国主義者・作家の石原慎太郎氏は、

「本質的な悪しき変化堕落である」、「
堕落して、他力本願になり、
無気力化
した」と高言している。筆者には「気は確かか?」と思えるのだが?

石原慎太郎氏は、今や、れっきとした東京都知事であり、
ご子息は、自民党幹事長、国会議員、有名タレントである。
わが国屈指の著名政治屋一族のトップとして世界にその名を知られている。



現代は、全世界にその名を知られている、著名な石原慎太郎氏の発言は、
東京都知事の発言として、即座に翻訳ソフトで、英語になって、
インターネット等を通じて全世界に発信される時代である。。

「気は確かか?」は、翻訳ソフトでは次のようになる。

Are you out of your mind ?  Are you nuts ?






あわてて発言を取り消したが、

「東日本大震災は、天が日本国民に与えた天罰である」
と言ったのは、本書を通読するならば、まぎれもなく、
右翼・軍国主義者・石原慎太郎氏の本音であることが分かる。

「天罰」と銘打った本を出版し、日本トップの大新聞に大々的に広告しておきながら、
HPに「見舞い文」を載せても、
「私たちは、天罰を受けなければならないようなことは、何一つやっていないのに」という
福島・宮城・岩手3県の県民の強い「憤り」は消えないと思う。

         





関連サイト:愛国教育が中国を滅ぼす



昭和天皇はA級戦犯が合祀されてから、靖国参拝を止められた。
平成天皇も靖国参拝はされていない。

立憲君主制・法治国家・日本の君主として誠実に行動された英邁な昭和天皇は、
文藝春秋誌2003年7月号第94頁〜第113頁によれば、敗戦4年目の
1948年(昭和23年)に、下記の「国民への謝罪詔書」原稿を当時の田島道治・
宮内府長官に命じて作成された。


You Tube:
終戦の詔勅 (玉音放送)



この「国民への謝罪詔書」は公表されなかったが、
旧大日本帝国陸海軍の、不忠極まる高級参謀たちと、
                不忠極まる最高指導者たちに、
日本国を乗っ取られ、
その結果、彼らが乗っ取った日本国は、

無謀に次ぐ無謀の連続で、
とめどなく、戦争・戦場を拡大し続けて、
海外・国内に、
筆舌に尽くし難い、戦争の惨禍を引き起こしたことに、
終生、深く心を痛められ続けたことが伺われる。

You Tube動画で、安部元首相の真摯な、敬虔な発言画像の後に流れた、
石原慎太郎氏の、奢り昂ぶった、暴力団ヤクザ親分的な、
敵愾心(てきがいしん)丸出しの発言画像に呆れ返った。

筆者は、場所とタイミングを辨えず(わきまえず)に、このような発言をする
石原慎太郎氏の方(ほう)こそ「日本人じゃない」と感じたが!?












注:中央諸官庁は、平成22年度(2010年度)から、完全な発生主義の経理処理ではないが、
  日常の経理処理に複式簿記を取り入れている。



上記は、2011年9月10日発売の文藝春秋十月号に掲載されたものである。
石原慎太郎・東京都知事、野中広務・元内閣官房長官、及び文藝春秋誌の編集者たちは、
平成12年から、連続して毎年公表されている日本の国全体のバランスシートを、まったく
見たことがないようである。


こような、自分の無知をさらけ出す発言を繰り返していることは、作家としては、
あるいは、容認されることであるかもしれないが、
東京都知事としては、許すことのできない、無責任極まる発言である。

筆者には、石原慎太郎氏は、「気は確かか?」と思えるのだが?

下記の2011年6月に公表された国の財務書類は、約100頁にわたって、詳細に国の
バランスシートについて述べている。

財務省主計局 平成23年(2011年)6月発表
『平成21年度 国の財務書類』






日本は、かっての旧大日本帝国時代に歌われた海軍軍歌にあるように、
「四面海なる帝国」である。

原潜の核攻撃を防ぐことはできない国である。

現在、すでに、世界第6位か第7位の軍事大国でもある。

「再軍備が必要でしょう」
という発言は、国防・軍事問題にまったく無知であることを告白して
いるようなものてある。平和通商国家の首都である東京都の知事としての資格はまったくない
ことを自白しているようなものである。





10年1月24日配信の日経ネットは次のように報じている。
「米民主党の重鎮で親日派として知られる、ダニエル・イノウエ上院歳出委員長
10年1月22日の日本メディアとの記者会見で、普天間基地の移設問題について
「米国の忍耐には限界がある。在沖縄海兵隊のグアム移転は計画の遅れで
経費が約50%増大している。これ以上の経費の増加はごめんだ。

日本の防衛費はGDP比1%以下だが、
米国の防衛費はGDP比で4%を超えている。
この事実を皆が心にとめるべきだ。


米国の軍事費、GDP比4%は、超異常である。1991年のソ連崩壊後、米国とヨーロッパの
武器製造企業・軍需企業は、10年あまり、深刻な経営危機に陥った。米国とEUの軍産複合体は
ブッシュ前大統領を動かし、イラク、アフガニスタンへの侵略戦争を引き起こすことに成功した。
その後、無人爆撃機を創り、軍事会社を創り、外国兵を雇い「戦争丸ごと請負業」を始めている。

アフリカと中近東における国内戦争・宗教戦争・部族間戦争のテレビ映像を見ると、
双方が、戦車・ロケット砲・機関銃・自動小銃など、最新鋭の武器を使って戦っている。




テロから10年、米兵の間で増える自殺
出典:Yahooニユース 11年9月14日配信

同時多発テロから10年、アフガンとイラクにおける対テロ戦争に、
米国は延べ220万人の兵士を送ってきた。
.
米国は、今、深刻な問題に直面している。それは、
兵士たちの間で自殺が増加していることである。

それも、戦争の前線ではなく、無事、米国に帰還した兵士たちの自殺が増加している。
シアトル郊外の基地では、今年7月、一ヶ月だけで、実に5人の兵士が自殺した。

現役兵士の自殺は、2年連続で150人を超えた。
今年は、それを上回る過去最悪のペースとなっている。

退役した兵士の自殺は、推定で6,500人にのぼるとみられる。

 「兵士の多くは、2回、3回、4回、時には5回以上も戦場へ送られる。その回数が、
増えれば増えるほど、PTSD(外傷後ストレス障害)に苦しむ危険は高まる」
(退役兵士問題に詳しい精神科医)

米軍は、自殺防止ビデオを作成した。退役兵士向けの自殺ホットラインを開設した。
今までに、40万件の相談があった。問題の根深さが改めて浮き彫りとなった。

急増する兵士の自殺に、議会でも議論が始まった。しかし、財政難に苦しむ米国は、
兵士たちのケアに金をかけられないのが実情である。

「意味のない2つの戦争に4兆ドル(320兆円)もつぎ込んでおきながら、
その2つの戦争で傷ついた兵士たちを助ける金はないというわけだ」
(退役兵士問題に詳しい弁護士)

米国の対テロ戦争の前線には、今も、10万人以上の兵士たちがいる。
戦いの終わりは、まだ見えていない。


参考情報:
米国は超巨額の軍事費支出を続けられるか?

米国財政はクリントン政権時代は黒字であった。

ブッシュ政権の始めた侵略戦争によって、8年間で米国の財政赤字は危機的水準に達した。

2011年度の財政赤字は1兆6000億ドル約140兆円)と過去最大となる見通し。
10年度以降も1兆ドル前後の高水準の赤字が続く見込み。



財政の火の車的状況の中で、米国の08年度の国防費支出
5,485億ドル(@90で約49兆円)である。
世界第2位の中国の約8.6倍、ロシアの約14倍という怖ろしい規模である。
2011年度は7000億ドル突破する。

読売新聞(朝刊)10年2月2日第7面
米国防費 7000億ドル突破史上初 対テロ戦費が膨張


このような超巨額の軍事費支出を今後も続けられるだろうか?

米国は、超巨額の軍事費を捻出するために、日本を始め世界各国から
どのようにして資金を吸い上げるのだろうか? 怖ろしいことである。



You Tube:
グアム移転、米が日本に貢献求める書簡






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

石原慎太郎氏、藤原正彦氏等、右翼の論客は【自虐史観】なる珍語を考え出し、
さまざまなマスメディアにおいて、「正しい歴史事実を知り、正しい歴史観を持っためには、
米国が主導し、日本国民に植え付けた【東京裁判史観】を全面的に否定しょう。
大東亜戦争(日中戦争、日米戦争)は日本の自衛戦争であった」と強く主張している。

石原慎太郎氏、藤原正彦氏等、右翼の論客が声高く唱えている
【大東亜戦争(日中戦争、太平洋戦争)は日本の自衛戦争論】、
【大東亜戦争は東南アジア各国の独立を促した植民地解放戦争論】は
「黒を白と言いくるめる詭弁」代表例である。




       
日中戦争が泥沼化し、まったく解決の目途がなかったのに、
あまりにも、愚かで、無知であった旧大日本帝国陸海軍の高級参謀たちと、
最高指導者たちは、無謀にも、新たに太平洋戦争を始めた。

兵力の大量動員を余儀なくされた。

1940年(昭和15年)には172万人であった陸海軍現役軍人数は、
1944年(昭和19年)には537万人へと急増する。
人数で365万人も増加した(新たに365万人も徴兵した)

一方で、軍需物資の増産を迫られた産業界では、
徴兵による労働力不足が深刻化した。

旧大日本帝国陸海軍は「国民徴用令」なる法律を作って、
女性・学生を勤労動員して、産業界の労働力不足を補おうとした。

朝鮮人の強制連行は、産業界の労働力不足対策の一環として行われた。

1942年(昭和17年)の国民動員計画196万人のうち、13万人の、
1943年(昭和18年度)の国民動員計画239万人のうち、20万人の
朝鮮人強制連行が、計画に織り込まれた。

1944年(昭和19年)には、国民徴用令を朝鮮にも適用し、1945年の
敗戦までには、80万人にものぼる朝鮮人を、日本国内の炭鉱、鉱山、
建設現場などに強制連行して労働させた。


You Tube:
韓国で慰安婦問題はどの様に教えられていたか



満州事変は陸軍によるクーデター



1931年9月、関東軍の高級参謀、石原莞爾・陸軍中佐(当時)が主導した
満州事変から日本の侵略戦争が始まったのはまぎれもない歴史事実である。

日本政府の閣議決定や、陸軍中央部の方針を無視して行われた
石原莞爾・陸軍中佐(当時)が主導した満州での軍事行動は、
当然、陸軍刑法の【擅権(せんけん)の罪】に該当する行為であり、
石原中佐ら関東軍・朝鮮駐屯軍の高級参謀たちと司令官たちは、当然、全員、
死刑に処せられるべきであった。

関東軍と朝鮮駐屯軍の不法な軍事行動を支持した参謀本部の高級参謀たちも、
全員、【擅権(せんけん)の罪】で死刑に処せられるべきであった。

しかし、実際には、かれらは死刑どころか、正反対に、異例の昇進を遂げた。
しかも、彼らが陸軍中央部を乗っ取ってしまった。

この結果、昭和天皇と日本政府の実質的な【統治権・統帥権】は陸軍に簒奪され、
【立憲君主制・法治国家・日本】は崩壊し、
【軍部専制・非法治・軍事国家・日本】になってしまった。

以後、
旧大日本帝国陸軍は、誰憚ることなく中国への侵略戦争をとめどなく
拡大していった。その結果、対米開戦をせざるを得なくなってしまった。

日中戦争・太平洋戦争時、日本領土内で大きな戦闘が行われたのは、
サイパン島、硫黄島、沖縄である。

上記3戦場以外の主な戦闘は、全部、海外、すなわち、
中国本土フィリピン、
ビルマ、インドネシア、ニューギニア、南西太平洋諸島
等の外国の領土で行われた。

旧大日本帝国陸海軍は、外国に攻め入り、外国の領土を3年あまりも占領した。

占領期間中、旧大日本帝国陸海軍は占領地で、さまざまな悪事を行った。

旧大日本帝国陸海軍の命令に背いた容疑、あるいはゲリラ容疑で多数の住民を
殺害した。軍票や傀儡現地銀行の銀行券と称した【印刷した紙切れ】を通貨である
として物資調達・サービス調達をした。かつ【印刷した紙切れ】を強制流通させ、
ハイパーインフレを引き起こした。物価、特に食料品の価格は天文学的に上昇した。
食料品を購入できなくなった住民のなかから、多数の餓死者・病死者が出た。



旧大日本帝国陸海軍は、召集した兵士たちに、
絶対服従という規律
体得させるために、
毎日、昼夜を問わず、召集兵士たちを、徹底的に、ぶん殴り、痛めつけた。

この暴力行為を、毎日、容赦なく実行した古参兵たちは、同じ日本国民である
新参召集兵士たちをぶん殴り、痛めつけることに罪悪感を持っていなかつた。

古参兵たちは、占領地で、現地住民を痛めつけ、物資を略奪することに
罪悪感を持たなかった。

救いようのない、旧大日本帝国陸海軍の、暴力蔓延の組織風土が生んだ
占領地におけるさまざまな悪事を弁護する余地はまったくない。

朝日新聞(朝刊)11年8月13日第9面【私の視点】欄で、仲晃・桜美林大名誉教授は、
「関係諸国の政府資料などによると、アジア諸国の民間人犠牲者は、概略、
中国・約1,000万人、フィリピン・約111万人、ビルマ・約15万人、シンガポールと
マレーシア・約10万人と推定されている」と述べている。

敗戦時の旧大日本帝国陸海軍の総兵力は約550万人であった。
このうち、実に約300万人が外国領土で侵略戦争に従事していた。

ちなみに、敗戦時の日本の総人口は約7,800万人であった。
敗戦前年の1944年の日本の国家予算総額は約861億円、
そのうちの直接軍事費は約735億円で国家予算全体の約85%を占めていた。

日中戦争、太平洋戦争は、まぎれもない、侵略戦争である。



右翼・軍国主義者の論客たちは、1931年の満州事変を契機として、
英邁な昭和天皇を君主とする【立憲君主制・法治国家・日本】
なし崩し的に崩壊して、【軍部専制・非法治・軍事国家・日本】
変わってしまったという特筆すべき重大な歴史事実については一言もふれない。

右翼・軍国主義者の論客たちは、【立憲君主制・法治国家・日本】における
君主の立場を誠実に守っていた、英邁な
昭和天皇が傀儡化されてしまった
という特筆すべき重大な歴史事実については一言もふれない。

旧大日本帝国陸海軍の高級参謀たちと最高指導者たちは、
天皇の名を口にする時には、直立不動の姿勢をとり、
「天皇陛下万歳」と唱えながら、
昭和天皇の意思・意向をことごとく無視していた。

旧大日本帝国陸海軍の高級参謀たちと最高指導者たちは、
満州事変を起こし、上海事変を拡大して南京に進撃し、日独伊三国同盟を締結し、
仏印に進駐し、中国からの撤兵を強硬に拒否し続け、対米開戦に踏み切り、
戦場をとめどなく拡大し続け、そのあげく、戦争継続能力を喪失し自滅状態に
なっても、最後の最後まで、米国に降伏することを強く拒否し、日本国民を道連れの
無理心中作戦:「本土決戦・1億総玉砕」を叫び続けた。

どの事柄も、昭和天皇は深く憂慮し、反対の意思を明確に表明していた。

高級参謀たちが支配した旧大日本帝国の陸海軍は、【統帥権の独立】と称して、
文官総理大臣時代の日本政府の政策・方針をことごとく無視した。

口では【統帥権の独立】と称しながら、【統帥権】の大本(おおもと)である
大元帥陛下・昭和天皇の意思・意向は、何ら顧みず、ことごとく無視した。

旧大日本帝国陸海軍の高級参謀たちと最高指導者たちは、自分たちだけが持っていた
武力を背景に、【統帥権の独立】と称して、昭和天皇も、憲法も、議会も、内閣も、
すべて無視し、自分たちのやりたい事を、誰にも制約されずに、勝手気ままにやって、
戦争を、とめどなく拡大し、海外・国内に未曾有の惨禍をもたらし
日本国を破滅させた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

作家・司馬遼太郎氏は著書『「昭和」という国家』
(NHK BOOKS 日本放送出版
協会1999年3月 発行)
の第98頁において次のように述べている。

(旧日本帝国陸軍参謀本部が作成して)昭和3年(1928年)に出された『統帥参考』
という本があります。極秘中の極秘の本でありまして、憲法解釈が述べられて
います。敗戦のとき、一冊残らず焼いたといわれています。ところがその後、
どういうわけだか復刻されたものですから、私も読んだことがあります。

国が戦争になった場合、統帥機関が日本国民を統治すると書いてありました。
天皇が統治するのではないのですよ。統帥機関とは、統帥権を持っている機関
のことです。つまり参謀本部です。

統治するという言葉は重い言葉です。統治する主体は天皇以外にはありません。
それなのに統帥機関が統治すると書いてある。秘密クラブみたいな話ですが、
昭和3年の(旧日本帝国陸軍の)秘密文書ではこうなっていた。」

司馬遼太郎氏は昭和10年(1935年)〜昭和20年(1945年)の魔の10年間
の日本は、もはや天皇が統治する法治国家ではなくて、
旧日本帝国陸軍参謀
本部が占領していた国家
であったと考えていた。(同書第99頁)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

現在、日本は、国際平和維持に貢献するため、国連を始めとして
162の国際機構に巨額の財政支援をしている。
米国、EUと並んでODA(政府開発援助)の主要援助国として、
世界各国の経済復興に大きく貢献している。

石原慎太郎氏は、これらはすべて、「米国の妾(めかけ)として、
米国の言うままにやってきたことであり、悪しき変化と堕落である」と主張している。
日本国民の平和貢献努力誇りを大きく傷つける石原慎太郎氏の暴言である。

戦後66年の2011年現在においても、日本が、政治、軍事、経済、財務等の
各分野で米国の干渉を受けていることは事実であると思う。しかし、これは
日本だけの現象ではなく、EU諸国も、程度の差はあれ、米国の干渉を受けている。



日本は、米国のイラク侵攻やアフガン侵攻に、自衛隊を派遣しなかつただけ
EU諸国よりましなくらいである。これは、マッカーサー元帥のGHQが作った
日本の平和憲法第9条のおかげである。

石原慎太郎氏や藤原正彦氏は、あらゆる機会を捉えて、現在の平和憲法を
米国から押し付けられた恥ずかしい憲法と強く非難している。

しかしながら、敗戦直後の日本の現状を冷静に理性的に判断し、
60年を超える平和憲法下の日本の奇跡的な再建・復興・繁栄の実績を
冷静に理性的に判断するならば、当時の日本政府が、
マッカーサー元帥の
GHQ
が作った、現在の平和憲法以上の優れた憲法をつくることは
100%不可能であったと思う。

筆者は満州で生まれ、戦後、極悪非道なスターリンのソ連の満州・北朝鮮での
残虐行為、敗戦国民となった日本人の悲惨な状況を見聞きし体験した。

満州からの引揚者の一人として、日本人の海外からの引揚げ、戦後の日本の
復興を米国が大きく支援してきたことを、今でも、高く評価し、感謝している。

石原慎太郎氏は第13頁〜第17頁で戦争経験と敗戦の光景を述べているが、
この記述を読んだかぎりでは、戦争の惨禍、特に1945年3月10日の
東京大空襲の惨禍、サイパン・沖縄・ヒロシマ・ナガサキの惨禍、日本各地の
焼夷弾無差別空襲の惨禍、満州・北朝鮮における敗戦国民・日本人が蒙った
惨禍などについて、石原慎太郎氏は真摯に深刻に考えたことはないように思われる。

これらの
昭和戦争の惨禍を、真摯に深刻に受け止めているならば、
「平和の毒」とか、「平和はセンチメント」ということは、
口が裂けても言えないはずである。

米B29の無差別焼夷弾爆撃による
惨状


真珠湾攻撃の航空艦隊参謀として著名な源田実氏は、戦後、
初代自衛隊航空総司令、第3代航空幕僚長を務め、参議院議員にもなった。

この源田実氏の強力な推薦で、自民党政府は無差別焼夷弾爆撃
日本の主要都市を廃墟にし、数十万人の民間人を焼き殺した

カーチス・ルメイ米空軍大将に日本最高の勲一等旭日大綬章を贈っている。
昭和天皇は、ルメイ氏に対する勲章の親授を、断乎、拒否された。当然である。


                   参考サイト
:枯れ葉剤資料



| おのまのプロフィール | 沖縄 | 05:18 | comments(3) | trackbacks(0) |
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早速再掲くださり有難うございました。
それから、無断引用しました事、お許しいただけた様で、ありがとうございます。

尚、私は早とちりで、誰かに消されてしまったのかなどと、とてつもない事を想像して、心配していたのでした。
でも、それだったら記事全部が消されていたはずですね。

私が馬鹿な想像をして急き立てた所為で、ご予定の変更をおさせして、申し訳ありませんでした。
でも、事情が分かり安心しました。有難うございました。

これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
| 和久希世 | 2011/10/07 8:07 AM |

おのまさんの周りはレイシスト知事好きの方が多いのですか。私の職種仲間には反対の者が多いです。年齢層によるのかもしれませんね。都知事、府知事があのような人が選ばれるうちは日本は駄目ですね。国際化なんて夢のまた夢。
| ドクトル硝子 | 2011/10/08 11:43 PM |

紹介したサイトにある陸海軍批判とおのまの石原慎太郎批判との根っ子は同じだと思います。個々人を大事にする人であれば帝国陸海軍も石原も好きにならない筈です。ああいう連中をのさばらせてしまう日本は幼稚な国です。
| おのま | 2011/10/11 7:44 AM |










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