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林雨 第六十六回 あれから十年これからの五年
 

林雨 第六十六回 あれから十年これからの五年 

小野冬生

 

/11から十年たち多くのマスメディアが特集番組や記事を流しました。筆者が面白く見たのはアルジャジーラのテレビ番組でしたが内容は紹介することもないでしょう。

/11を口実にしてアフガンやイラクに攻め込んだジョージ・ブッシュに対して批判的な番組、記事が多かったのは当然といえますが、十年前を振り返るとブッシュを支持する向きが多く、日本でも小泉純一郎を筆頭としてNHK、産経新聞などのメディアが金魚のウンコのごとき態をなしていたものです。ブッシュ戦争を支持したことを総括しないと日本は漂流を続けるとブログに書いたり、戦争を支持したジャーナリストに呼びかけたりしましたが、日本は筆者が納得できる総括をしないままで今日に至ってしまいました。

 

 

ちなみに当のアメリカはブッシュ戦争に反対したバラク・オバマが大統領になり、ブッシュ戦争を支持したオランダは2010年1月に独立調査会がイラク侵攻は国際法違反であったとし、イギリスは2009年11月から公聴会をひらき翌年一月にはトニー・ブレア元首相も喚問されています。

まるでブッシュの代理人であるかのごとき記事をワシントンから書きまくっていたジャーナリストが一月ほど前に自身のブログでイラクに新政権ができたおかげで日本とイラクの経済関係は好転したという「総括」をしていましたが悪質というものです。サダムフセイン時代の日本とイラクとの経済関係は悪かったと思い込む読者が生じるから悪質なのです。


フセイン時代の日本イラクの経済関係は良好でした。七十年代から八十年代にかけて二度の石油価格上昇でもってイラクの経済は発展し、フセイン政権がインフラ整備をしていった時期に日本企業は多くのプロジェクトを受注していたのです。日本が建設事業を受注した国でみるとイラクは1977、78、81年が第二位、79、80年は第一位でした。


イラクの貿易相手国としても日本はフランス、ドイツと並んでトップにありました。フランス、ドイツがブッシュ戦争に反対したのになんで日本はイラクを裏切ったのか。納得のいく説明を日本人自らが考えないといけないのに新政権発足によってイラクとの関係が良くなったなどというでたらめをもって思考停止してはいけないのです。


ブッシュに盲従したときからの思考停止状態が続いている日本、そこへもってきて地震、津波、原発事故が起きたのですからたまったものではありません。


/11の天災、人災に対する政府の取り組みかたを見ていて筆者が痛感したのは日本の官僚組織の機能不全、思考停止は想像以上にひどいということでした。筆者はこのコラムで何度か日本の官僚について考察し、批判してきました(例:2008年2月 第24回 「本気ですか?」08年9月、第35回 「でっちあげ」09年12月、第49回「国策捜査とは黒殺捜査」 10年4月 第52回「ウォルフレン論文」)が実態はそれをはるかに超えていました。


そういう次第ですから日本の近未来が良くなるはずもないのですがそうと分かれば開き
直ればよいのです。震災津波の復旧は長丁場、原発はことし生まれた子が筆者の年になっても収束しない、できないことはできない、あせりは無益と前号で書きました。腹をくくれば苦難の五年や十年をものともしない力がわいてくるかもしれません。


復興財源について書いておきます。未来の日本人に借金を残してはいけない、現在の日本人に増税するのがよいという財務官僚のトリックフレーズにだまされてはいけません。未来のバランスシートには復興事業に使った借金という負債だけではなく復興事業から生まれるインフラ整備などという資産が載るのです。庶民の生活に関係のない特殊法人や生産に貢献しない天下りなどで不労所得を食む官僚のために浪費するわけではないのです。復興財源を増税に拠るのであれば五年後は惨憺たる日本になっていることでしょう。


2011年9月19日(月) @北バンクーバー

http://www.japancanadajournal.com/

| おのまのプロフィール | 政治経済 林雨編 3 | 03:13 | comments(2) | trackbacks(1) |
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小野さん
こんにちは。覚えておいででしょうか。夫のケリーと共に何度か淡青会の集まりに出席しました。
これから、小野さんのブログを読ませていただくことにします。なんだか面白そうです。
 
| モガール(高橋)和子 | 2012/04/05 12:03 AM |

ご自宅へなんどかお招きいただき、ケリーとは何度もゴルフをしました。十数年まえのことは良く覚えています。もしかして今頃は呆けロージンになっているかもと思われました?(笑)
| おのま | 2012/04/06 12:37 AM |










http://onomar.jugem.jp/trackback/3748
腰抜けと売女マスコミ
Paul Craig Roberts 2011年9月15日 Information Clearing House 経済学者として、私は、1940年代のケインズ学派の需要側重視経済学に縛られているポール・クルーグマンの経済学には我慢できずにいる。クルーグマンは、財政政策には、需要側のみならず、供給側の効果もあ
| マスコミに載らない海外記事 | 2011/09/20 3:58 PM |
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