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資料 原発事故 120 勝部修 vs 武田邦彦 ないしは 青酸カリ vs セシウム
以下にリンク先である武田邦彦教授のブログを貼ります。

あるテレビ番組における武田教授の発言に対して岩手県一関市の勝部修市長が抗議し、それに対して回答をだしたということなのですがふたりの議論や思考の違いが参考になります。

日本人はもっとシツコク考える必要があるとおのまは何度か書いたことがあります。ふたりの論を読み比べることによって、シツコク考える、非シツコク考えるの差が分ると思います。

そういう方法論的なこともさることながら セシウム137の毒性が青酸カリの二千倍もあるということは知りませんでた。こういう風にシロート・おのまの頭に入りやすく説明してくれるクロートはありがたいものです。

テレビ番組:

http://www.dailymotion.com/video/xkwate_910_shortfilms?start=112#from=embediframe
 

・・・・・・(市長さんからのメール)・・・・・

中部大学教授 武田邦彦様

あなたが、9月4日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」に出演中、一関市の名前を出しながら、今生産するのが間違っているとか、畑に青酸カリが撒かれた、青酸カリをのけてから植えてくれ、東北の野菜とか牛肉を食べたら健康を壊す、などと発言したことに対して、地元自治体の首長として強く抗議します。 

あなたは、発言を取り消すつもりはないとも語っていましたが、本当に取り消す考えはないんですか。それを確認の上、今後の対応を考えていきます。    

岩手県一関市長 勝部 修 

・・・・・・・・(以下、ご回答です)・・・・・・
岩手県一関市 勝部 修市長殿 

メールでお問い合わせをいただいた件、内容ごとにご返事を差し上げます。 

1.「畑に青酸カリがまかれた」について

テレビで発言するにあたり、できるだけわかりやすく、しかも科学的に間違いの無いように配慮しました。放射性セシウム137の{成人、経口}での50%致死量は0.1ミリグラム程度です。これに対して青酸カリは{成人、経口}で50%致死量が200ミリグラム程度ですから、青酸カリの方が約2000倍ほど毒性が低いという関係にあります。 

「放射性物質は目に見えない」と言われますが、科学的には「あまりに毒性が強いので、目に見えないほど微量でも死に至るもの」と言えます。従って、青酸カリは一般的に猛毒であることが知られており、かつ単離しうる化合物であることから青酸カリを例に出しました。

つまり、放射性セシウムの方が青酸カリより約2000倍の猛毒であり、それが一般的に知られていないので驚いた方もおられると思いますが、このようなことこそ政府などが国民に知らせ、除染しないまま作物を生産するのに慎重にならないいけないと思います。 

2. 一関に触れたことについて

すでにこのブログで紹介していますが、国、自治体などが測定した空間線量をある専門家が地図にしたものによると、東北では、福島の浜通り、中通り、岩手の一関の汚染が国内法の規制値を超える可能性があります。ご存じの通り、日本の法律では放射線に関係して一般人の被曝を1年1ミリシーベルト以下にすることを求めています。事実、東電の事故の後も保安院が東電の社員(もしくは下請け、成人)が1年1ミリシーベルト以上浴びたとして東電を処分しております。また「放射線に汚染されたものではない」という限界(クリアランス・レベル)はさらに100分の1の「1年に0.01ミリシーベルト以下」と定まっており、違反者には懲役1年以下の罰則が定められています。従って1年1ミリシーベルトを超える可能性が高い地域として福島はすでに認識されていますので、それに加えて一関をあげました。 

文科省は1年20ミリシーベルトへ被曝限界をあげましたが、この基準は福島県の児童・生徒のみなのか、または福島県でも線量率の低い地域も多いのですが、そこも含むのか明確ではありません。また食品汚染の基準値も1年に5ミリから20ミリと高く、東北を中心として自治体などで法律を守ることを積極的に示しているところは少ないように思います。

このような現状を踏まえ、またお子さんのご質問が「東北の」ということでしたので、私も「東北」と答えていますが、これを「福島の」と言っても福島のすべての野菜がすべて汚染されているわけではありませんので、厳密性に違いはありません。外国人なら「日本の」と質問するでしょうし、お子さんが「東北」とお聞きになったのは適切と判断しました。

3. お子さんの質問を大人の問題としてとらえたこと

テレビではお子さんは「東北の野菜を食べると体はどうなるか?」という趣旨の質問をされました。これに対して私は「東北の野菜を出荷するな」という趣旨で発言しました。これは、子供の被曝の問題を大人の問題としてとらえなければならないと考えたからです。つまり、仮に私がお子さんの質問を正面から答えると「汚染されている野菜を食べると被曝して**になります」ということになりますが、それでは私が考える真の意味での回答になっていないと思います。

 

つまり、子供が被曝しているのは大人の行動が原因しています。だから、お子さんには心配の原因を除くという回答が必要です。仮に東北の農作物がすべて「ベクレル表示」されて販売されていれば、「**ベクレル以下は大丈夫です」とより科学的に答えられますが、スーパーなどで販売されるとき「**産」と表示されていること、国の暫定基準値が大きく1年1ミリシーベルトを超えているという現実があり、お子さんの質問に直接回答するののは不適切と考えました。

 

以上、私の見解を書かせていただきました。一関市を預かっておられる市長さんとはご意見が異なるかも知れませんが、私は日本国憲法が保証している学者としての学問の自由と国民としての言論の自由のもとに発言しております。

学者が学問的見地から発表したことを、政治、行政などがどのように解釈し、それを参考にするかは政治、行政側の問題であり、学者は学問的良心に基づくべきで、社会的なことを過度に配慮してはいけないと考えています。また、発言は私の科学的判断と正直な気持ちでそのまま言っておりますので、恐縮ですが事実ですから取り消しはいたしません。 

なお、お子さんの被曝に関する私のスタンスについて触れさせていただきたいと存じます。 すでにこのブログで再三、書いていますが、私の見解は今回の事故で、農家の方もお子さんも東電の被害者なのです。ただ、農家の方は発言や行動をすることができますが、お子さんは声を上げるのが困難です。その点では保護者の方も苦労されていますが、組織的な動きが難しいので辛い思いをされている方も多くおられます。その点では農家の方とお子さんが一刻も早く「被害者という状態」を脱しなければならないと思っています。

そのため、事実を隠すのではなく、むしろ積極的に毒物を除く除染を東電(できなければ当面は国)が全力でやるべきです。事故から半年ほど経っても「猛毒を他人の土地にまいて知らぬ顔」です。それを住民の健康を預かる自治体や正しい情報を提供すべきマスコミなどの日本社会がそれを指摘しないことを歯がゆく思っています。この際、農家の方、お子さんの保護者の方、自治体の方が力を合わせて東電に「直ちに除染して、もとの綺麗な国土に戻せ」と求めるのは当然と思います。

しかし、現実は「我慢しろ」、「そのぐらい大丈夫だ」。「痛みを分かち合う」というように東電がやらなければならないことを国民に転嫁し、正常な国土に戻す行動を遅らせる動きもあります。このような動きは近年に起こった食品関係の問題と比較するなら、きわめて特殊で、「東電は大きな会社だから追求しない」と感じられます。

でも、その間にも子供は給食などで被曝しており可哀想と思っています。またお母さんは毎日のように食材を選ぶのに苦労しておられます。一刻も早く、除染の加速とともに、生産者、流通が「食材のベクレル表示」をしていただきたいと希望しています。

一関をもとの美しい状態に戻すために市長さんが大変なご努力されていると思います。是非、早くもとの姿に戻ることを期待しております。

草々 武田邦彦

 

武田教授発言:抗議の一関市長「考え方分かった」

 読売テレビ(本社・大阪市)系列の番組で中部大の武田邦彦教授が「東北の農産物は健康を壊すので捨ててもらいたい」と発言し、岩手県一関市の勝部修市長がメールで抗議した問題で、勝部市長は8日、返信があったことを毎日新聞の取材に明らかにした。武田教授は「発言は取り消さない」との考えを示した。勝部市長は「すっきりはしないが、考えが分かったので終わりにしたい」と述べた。

 武田教授は4日放送の番組で、放射線量が高い地域に一関市を挙げ、「今、東北で農作物を生産するのは間違い」などと発言した。

 勝部市長によると、武田教授はメールで「農家も子供も(東電の)被害者。国の暫定基準値(の設定)が大きいという現実があり、子供の心配を除く必要から『東北の野菜は出荷するな』という趣旨で発言した」と説明。放射能汚染を「青酸カリ」にたとえ、「畑の青酸カリをのけてから植えてくれ」と話したことに関しては「分かりやすくするために例にした」と答えた。

 勝部市長は「青酸カリという言葉を持ち出すのはどうなのか」と述べたが、武田教授から返信があったことや考え方に一定の理解を示した。【湯浅聖一】

毎日新聞 2011年9月8日 20時47分(最終更新 9月9日 3時03分)

| おのまのプロフィール | 資料 原発事故 | 22:52 | comments(5) | trackbacks(1) |
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武田邦彦という人は、科学的には「トンデモ」扱いされている人です。
その人を「クロート」だと思っていると後で後悔すると思います。
青酸カリについてもデタラメだと思われます。

セシウム137の致死量は0.1mgなのか?
http://togetter.com/li/185357
| 貧乏暇無し | 2011/09/09 1:52 AM |

武田邦彦教授の発言は原則妥当と思いますが、不可解なところも多いです。私は、医学は専門ではありませんが、放射線・核物理学等は勉強してきましたので、少し書かせてもらいました。
1. 大学教授と聞いていますが、TV出演・講演会、書籍など大活躍しています。いったいいつ大学で教鞭、研究指導をしているのでしょうか。大学教授の肩書きは必要ないと思います。大学生から見れば、肩書きは看板のようです。少しは、大学に戻ってしっかり教えてほしいです。
2. 放射線は目に見えず、危険性を指摘する基準も子供、大人、被爆部位の違いなど、長い研究結果でも規定できるものではありません。従って、安全係数を大きく取って対応すべきものとの認識は多くの人が持っています。しかし、「セシウム137の毒性が青酸カリの二千倍もある」は、分かりやすいと言うより、「・・・畑に青酸カリを撒く・・・」と同様に、誤解を招く表現です。放射線障害と、青酸カリの毒性と同等にみなすこと、表現にインパクトを持たせて「分かりやすい」ような言い方をすることは、間違いです。放射線の危険性は今回のような場合、安全サイドで対応すべきですが、一方で、この方のように、「厳密性に違いはありません。」として、あいまいな内容をインパクトがあるから、誤解するように言い換えることを「分かりやすい」と視聴者に思わせるやりかたは、この人がここまで有名になってきた理由が見えてきます。
 「外国人なら「日本の」と質問するでしょうし、お子さんが「東北」とお聞きになったのは適切と判断しました。」これって、本当ですか。この理由だったら、私がこの人でしたら「地球の」が正解だといったかもしれません。根拠、理由からの判断のロジックの挿げ替えがありそうで、宣伝活動が多い大学教授に怖さも覚えます。
 しかし、冒頭のように、武田邦彦教授の発言は原則妥当と思います。この方が、不確定要素に対するリスクを考慮して常に安全サイドに見ていることを、変なロジックで言い換えたり、受ける表現で比喩することなく、大学教員と兼任して活動していければいいのにと思っております。




| Mario | 2011/09/09 7:59 AM |

コメントありがとうございます。

紹介されたサイトをみました。「セシウム137の成人、経口、50%致死量が0.1mgというのはウソである」という方はおられないのではないでしょうか。もしかすると見逃したのかもしれませんが・・

セシウムもプルトニウムも何ミリグラムなら経口で体内に取り入れても安全だと主張されているクロートがおられたらご教示ください。

当該のテレビ番組をみつけたのでブログ本文の最後に貼りました。これを見ると、武田教授の趣旨は 汚染地域を除染せよ、汚染地域の農作物は子供に食べさせるな、その間に農業者がこうむる損害は国&東電が補償せよということであり、至極あたりまえのことであると思いました。
| おのま | 2011/09/09 3:13 PM |

 今回の311“事故”で国民(の一部)は様々なことを学んだことでしょう。例えば、「科学」界であっても、電力会社や所轄官庁からのお金で、自身の意見や信念までも変えうる、いやむしろ権力側と連結した構造があったということです。気付いている人々にとっては、その種のことは世界中で昔からあったことに過ぎないわけですが・・・。

 人の発言内容は、誰かが「トンデモ」だとか、「クロート」(あるいは素人)だとか言っていることを、まともに受けないことが肝要でしょうね。
 それらの言葉は、当人の思い込みが混じっている場合が多いでしょうから。もしくは「トンデモ」と決め付けるような空気を創り上げることさえ、そのための社会装置(メディア、テクノロジーなど)を持った側が動機さえあれば(彼らの都合で)、いつでも如何様にでも可能だと思います。
 さらに言えば、今の「科学」では分かっていないことは沢山ありますし、また分かっている大事なことは国民には伝えていないことも多々ある(例:原発に頼らなくとも容易に得られる、水を利用したエネルギー源、あるいは生物内の元素転換を通じて得られる汚染の除去法など)と考えています。

 自身の判断力をどの程度磨けるか、結局重要なのだと考えます。そして、それが今も続く逆境を乗り越えられるかどうかにつながる、というわけです。その判断力の程度が、「後悔」するのは誰か、を決めるのだと思います。何事も決め付けは控え、謙虚でいられるかどうかが大事なのでしょうね。

PS:昨晩の件、ブランチで食べちゃいますよ。クミちゃん。ごめんね。(^-^) 
| バン豊松 | 2011/09/17 3:54 AM |

シロートおのまとしてはクロートが発する情報を知って学び、判断しようとしているわけですが、クロートの見解、学説も様々あるで紆余曲折しています。

「決め付け」は議論を明確にするテクニック のひとつと割り切っておのまはこれからも愛用していきます(笑)
| おのま | 2011/09/20 4:02 AM |










http://onomar.jugem.jp/trackback/3734
武田教授に一言。
http://takedanet.com/2011/09/post_d44c.html 東北地方の野菜や牛肉について「健康を害するから捨ててもらいたい」、「いま(東北地方で)農作物を生産するのが間違い」、と武田教授は言った。 一関市長からの苦情を受けた後の武田教授の発言は、「一刻も早く、除染の
| The Iza! Blogの異視点 | 2011/09/09 1:25 PM |
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