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逃げる力

東京滞在三日目、七月十日の朝、ホテルの部屋でパソコンに向かっていたところクラクラしました。
めまいがおきた、梅ねりではあかんかと思ったのですが、やがて廊下のほうからギシギシという音が聞こえてきました。地震でした。不気味な音がなかなかやみません。


 急いで逃げる準備をととのえたものの、エレベーターはダメのはず、十六階を歩いて降りないといけない、ムダ足になるのは嫌だ・・などと考えフロントに電話で訊ねると、建物は地震の力を逃がす設計になっているので十六階は揺れるけれど安全だろうとの由。気味が悪かったですがふたたびパソコンに向かいました。

テレビをつけると東北から北関東までの地図のうえに震度3とか4とかいう数字がでていましたが、東京の震度は出ていません。これくらいの揺れはなんともないのかなと思いましたが、実際は東京も震度3とか4とかだったようです。NHKのシステムが作動しなかったのでしょう。

数分するとマグニチュード7.1の大地震、津波警戒が出たとでました。すわこそ3.11の再来かと津波警報が解除されるまで一時間あまりテレビに釘付けとなりましたが幸いにも大きな被害はなかったようです。


地震マップでみると日本列島の半分が揺れた大きな地震でした。

http://www.japanquakemap.com/

3.11の直後、余震が四月半ばまでは続くだろうと思ったのですが、七月になってもこんなに大きなのがあるとは驚きでした。四ヶ月ものあいだ余震が続いている日本でくらしている方たちのストレスはいかばかりかと心が痛みました。


1F原発事故がおきた直後に外資系企業がオフィスを東京から大阪に移したとか、外国人が日本から脱出したとかいう報道がありました。

外国人のみならず関西や四国、九州、沖縄、海外に逃げた日本人もいて、おのまもバンクーバーに避難してきた日本人の何人かを知っています。命あっての物種(ものだね)、今の日本、特に原発に近い地域や過密の東京から逃げるのは正解だと思います。

ネットでみると逃げる人を非難している人や、逃げる必要はないと強がっている人がいますがいずれも感心しません。逃げるには力が要ります。力(知力、体力、決断力)がないために逃げるべきなのに逃げない人が日本人には多いと思います。読んだことがない方にはパール・バックの「大地」をお勧めします。「逃げる力」を中国人の多くが持っていることが分かります。

ちなみにリンクしている海外ブログの主たちは「逃げる力」のある人たちだと思います。ご本人たちは積極的に新天地を求めただけであって逃げたという意識はないのかも知れませんが、危険を察知する能力が高く、いざとなったら「ラクダの正当化」には陥らずひたすら逃げるのではないでしょうか。


そうはいってもここから離れられない事情が色々あるのよという方は 最悪の事態を想定 しておくのが良いです。

そんなことおのまに云われなくても考えてるワイという方ばかりだとは思いますが、特に東京におられる方は直下型地震が起きたらどうやって身の安全を確保するかを具体的に考えるのが良いです。

かつておのまの次女が住んでいた世田谷区の某所は建物が密集していて、道は車が一台が通れるか通れないかの狭さでした。そんなところで直下型地震が起きたら建物が崩壊して道路はふさがれるだろうし、火災が発生したら火の海から逃げられないだろうと思います。そういう環境におられる方は今のうちに逃げ場があるところに移り住むのが良いと思います。


別な話を書くつもりだったのが脱線しました。書こうと思っていた話はまた明日にでも。



| おのまのプロフィール | 沖縄 | 00:59 | comments(4) | trackbacks(0) |
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(長い書き込みで失礼します)
いつもいつも貴重な情報提供をありがとうございます。
震災前から愛読しています。
逃げる力、もあると思いますが、逃げない力もまたあると思います。
逃げた人が英断であるとか、逃げない人が臆病であるとか、逆に勇気があるとかいうつもりはありません。
それはそれぞれの人の決断と選択であろうと思います。
子どものいる妹には九州への疎開を勧めましたが、
私自身は東京に残る最後の一人になろうと思いました。
郡山にいる同僚達に会ったことでますますその想いを強めました。
郡山には浪江町から身一つで逃げてきた人たちがいます。
その人達がなんとか郡山で新しい人生を始めようとしています。
遠い所に逃げて、安全に一分一秒でも長生きするのもまた生き方ならば、
祖国のありようを受け止めて将来血を吐くことになってもこの地にコミットして生きるのもまた生き方だろうと思います。
別にカッコをつけているつもりでは全くありません。
むしろ、祖国がこういう危機的な状況になって自分の中のどうしようもない祖国愛に気づいた気がしています。
日本という祖国は私にとっては無口で愛情溢れた親のようなものだったと思います。(私の実際の両親は違いますが)
どんなわがまま勝手を言っても何も言うことなく、愛情たっぷり私を育んでくれました。
その祖国が傷つき血を流してもだえ苦しんでいるときに放って逃げることは出来ません。
自分には何もできなくても、ただ抱きしめて一緒に泣いていたいと思います。
私自身はもしどこか遠くに逃げたとして、
(外資系で働いていますし、海外に住む長年の友人も多数いますし、英語も出来ますし、やってやれなくはないです)
望郷の念に堪えられないだろうと思います。
そして祖国に対して何もできない・しない自分の自責の念ともどかしさにも耐えられず、
一生自分を責めながら生きるだろうと思います。

下記長くなりますが、福島在住の詩人の詩をご紹介させて下さい。

決意
和合亮一
福島に風は吹く
福島に星は瞬く
福島に木は芽吹く
福島に花は咲く
福島に生きる

福島を生きる
福島を愛する
福島をあきらめない
福島を信じる
福島を歩く

福島の名を呼ぶ
福島を誇りに思う
福島を子どもたちに手渡す
福島を抱きしめる

福島と共に涙を流す

福島に泣く
福島が泣く
福島と泣く
福島で泣く

福島は私です
福島は故郷です
福島は人生です
福島はあなたです

福島は父と母です
福島は子どもたちです
福島は青空です
福島は雲です

福島を守る
福島を取り戻す
福島を手の中に
福島を生きる

福島に生きる
福島を生きる

福島で生きる
福島を生きる

福島で生きる
福島を生きる
| ミスク | 2011/07/25 7:34 PM |

コメントありがとうございました。ご趣旨に賛同される読者が多いと思いますし、おのまもうなづきながら読みました。

それはそれとして以下のようなことを考えました。

誰にも必ず終りが来る生をどう生きるかは人それぞれが自分で決めることであって他人がとやかく言うことではないのですが、せっかく天から授かった命なのだから愚かな人たちが作った「意味のない危険」の犠牲にならないように生きるのが良いと思います。

「意味のない危険」と「意味のある危険」の区別も人それぞれの人生にある様々な要素があって決まることであって、これまたおのまがとやかく云うことではないことは承知していますが、放射能汚染や過密都市は万人にとって「意味のない危険」だと思います。永遠に戻るなと云っているのではない、今はとりあえず逃げろ!です。
| おのま | 2011/07/27 12:47 AM |

私のような一番放射能に影響のある子供がいる場合はすぐに疎開or脱出するべきでしょう。客観的に日本という国や被災地を視ることで未来の日本の進むべき道が見えることがあると思います。実際、今海外にいます。実際海外からだと日本という国の本当の問題が手に取るように見えます。子供たちの将来を家計のことを考えるばかりに自分が土地から離れられないとか被災地の方との比較の感情でうごくと振り回されてしまう子供がいる立場の人だけは、心ではなく本能で動くべき時が来ていると思います。いま、そこに居続ける子供たちは戦時中大人たちの言いなりになった神風特攻隊の少年達のような立場に見えます。もしお子さん達が数年後に病院に行き治療をすることになるほうが私にはお金がかかることのように思います。もちろん国に保障を求めるなんて今だってわからないのに無理でしょう。
健康はお金では買えません。もしもう影響の少ない大人の方でその場を離れないで住み続けていくことをミスクさんのようにお考えであれば、除染活動や政治の改善への取り組みなど選挙権や政治活動に参加することによってそこにいるからこそできることで自分の能力を生かして頂ければ、今の子供達が大人になったときに住んでいた土地に戻れると思います。それこそが意味のある残留だと思います。悲しみを十分に被災地の方と共有できた今、私達日本人はぞれぞれ決断し実行するときが来たのだと思います。被災地の方が被災前までに聞いていた防災無線のひょっこりひょうたん島の歌に今度は歌詞がついたものを聴きながらがんばっていく時期になったそうです。日本人はそれぞれ避難してもそこに留まっても未来の日本のためにできることを最優先して前進することでがんばりましょう。もう悲しみから抜け出しましょう。津波で亡くなった人達は私達に多大な犠牲を払って教えてくれたと思っています。生きたければ早く自分の路に進みなさいと。犠牲者の分までみんなで長生きして明日の日本や今の子供達の未来のためにがんばりましょう。彼らだってもっと生きたかったはずです。みんな命を無駄にしないでください。

ひょっこりひょうたん島 

波を ちゃぷちゃぷ
ちゃぷちゃぷ かきわけて
(ちゃぷ ちゃぷ ちゃぷ)
雲を すいすい
すいすい 追い抜いて
(すい すい すい)
ひょうたん島は どこへ行く
ぼくらを乗せて どこへ行く
ウーー ウーー
丸い地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう
進め
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島

初コメで長くてごめんなさい!
| mamasan | 2011/08/03 3:43 AM |

おふたかたから両極のコメントをいただきありがとうございました。逃げるのもとどまるのも個人にとってはそれぞれに功罪がありますね。

長年の国策によって起きた巨大事故に対して個人の力のみで対処するのはとても困難です。この際、政府は日本人に友好的な人が多い台湾やミャンマー、あるいはカナダに頼んで万人単位の日本人避難居住区を作ってもらうくらいのことをしたらいいと思います。
| おのま | 2011/08/05 1:30 AM |










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