木霊の宿る町TOPページへ            
過去⇔現在を行ったり来たり・ときどき未来へも@バンクーバー 

<< 認知症@ある医者との対話 | main | 小沢嫌い >>
資料・北方領土について元外務官僚との対話

二月二十日、TVジャパンで 「NHKスペシャル 北方領土 解決の道はあるのか」 を見た。

番組に特筆すべきものはなかったのだが、あらためて日本人および日本のマスメディアは今も昔も国際相場がわかっていない、日本の外交官は渉外能力が優れていない、これではなんの実績もあげられないだろうと暗澹たる気分になった。

先日あるサイトで元外務官僚と名乗る人が意見を書いていた。書いてあることで分らないところがあったので質問したところ回答があった。

回答にはシロートに何がわかるかという姿勢が垣間見えるが、日本の官僚のたいがいはそうしたものが習性となっていると知っているから腹も立たない。

NHKスペシャルでは丹波實、東郷和彦のふたりが北方領土返還に尽力した外交官として取上げられていたが、上記の元外務官僚によれば二人とも北方領土返還は二の次であり、勢力あらそいが第一だったということになるようだ。

読んで愉快な気分にならないだろうが、NHKスペシャルでは見えない景色が見えると思うので上記サイトでのやりとりを以下に貼る。

 

 

56. 2011213 14:05:59: KgfC5wZVMw
宗男さんに間近で接した愚輩の経験から述べさせていただくと、宗男さんは外務省の人事にまで口を出してきて、私が務めていた部署の上司に門外漢で無能な人間(宗男さんのお気に入り)をねじ込んできたりして非常に迷惑な存在だった。また北方領土問題にしても、彼は決して国益のために活動していたとは言えない。もちろん宗男さんを引っ張ってきたのは外務省自身に他ならず、外務省は宗男さんを利用しようとして、逆に引っかき回されたというのは事実。このため私は宗男さんを快く思っていないし、2001年にスキャンダルが持ち上がったときも、これで北方領土関連の闇が暴かれると喜んだものだ。

しかし現実には、暴かれるべき闇は全く暴かれずに終わった。これを明るみに出すと逮捕者が続出し、政府によるプロパガンダの嘘がばれ、政治が混乱するため、臭いものに蓋がされてしまったのだ。

しかし宗男さんは邪魔だったのだろう。冤罪で捕まり、意味不明の有罪判決を受けた。一緒に捕まった佐藤優さんも然りである。因みに佐藤さんは非常に優秀な人で、優秀であるが故に外務省から追い出された。


個人的な好き嫌いは別として、冤罪は決して許されるべきでない。近い将来に小沢政権が樹立し、国家の闇が暴かれ、冤罪被害者の名誉が回復され、佐藤優さんのような優秀な人材が日本の外交に生かされる日の来ることを願ってやまない。

 

66. 2011213 18:17:22: おのま
>>56



貴殿は外務官僚としては誠実な方だと思います。

お書きになった点について二、三 お訊ねします。


宗男さんは外務省の人事にまで口を出してきて、私が務めていた部署の上司に門外漢で無能な人間(宗男さんのお気に入り)をねじ込んできたりして非常に迷惑な存在だった。


あなたがそう思われた「無能な人間」の名前をあげてください。


北方領土問題にしても、彼は決して国益のために活動していたとは言えない。

例えばどういうことでしょうか。


北方領土関連の闇が暴かれると喜んだものだ。

外務省が隠している闇があるということですね。具体的にどういうことですか。丹波某が関わっていますか。


暴かれるべき闇は全く暴かれずに終わった。これを明るみに出すと逮捕者が続出し、政府によるプロパガンダの嘘がばれ、政治が混乱するため、臭いものに蓋がされてしまったのだ。

政府のプロパガンダとは具体的に何を指していますか。

73. 2011213 19:40:18: KgfC5wZVMw
>>66
根拠のないことを言っていると思われるのも嫌なので、可能な範囲でお答えしましょう。

まず私が勤めていた部署、元上司の名前は公表できません。部署がロシア関係であること、元上司がアフリカの専門家で、ロシアのことはロの字も知らなかったし、知ろうともしなかったとだけ言っておきましょう。全然有名人ではないですから名前を言っても「誰?」という感じでしょうが、関係者にはこれだけでピンと来てしまいますね。

宗男さんが北方領土問題で精力的に活動しておられたのは有名ですが、国後島に発電所を建設したり、いわゆる「宗男ハウス」を作ったり、艀を提供したり、サハリンの住民と交流したりといった活動が、どうして領土返還に結びつくのでしょうか?

地元政府や土地の人は、くれる物はありがたく頂きますよ。それで日本に親近感を持つ者も何人かは現れるし、逆に反感を持つ者も現れるでしょう。それだけです。むしろ貧しい島にインフラ整備をしてやり、経済活動を起こさせることで、領土返還は益々遠のくと思いませんか?しかも領土問題を決定するのは中央(モスクワ)であり、サハリン住民の対日感情は全く無関係です。

宗男さんのしていたことは日本国内向けの単なるパフォーマンスであり、票田の開拓であり、自民党政府内での発言力強化の手段に過ぎませんでした。

かつてロシアに「北方領土問題は日本の内政問題である」と指摘されたことがありますが、実はそれが本当なのです。政府自民党が繰り広げてきたプロパガンダ「日本固有の領土」「ソ連による不当占拠」は、日本側に都合良く解釈されたものに過ぎず、この欺瞞により日本国民の大多数が洗脳されています。こう言うと、私が政治的偏向のある人間と思われてしまいがちですが、それは、例えば韓国で「竹島は日本の領土だ」と言うと袋だたきに遭うのと同じことです。

もちろん、これだけのスケールで展開されてきたプロパガンダですから、裏での利害関係は半端なものではありません。ただ私は既に辞職した元下っ端役人に過ぎず、情報といっても複数の上司(上に述べた無能な上司を除く)から断片的に聞かされていた範囲に限られるため、ここで具体的に述べるのは遠慮させていただきます。

ただ某上司が「国会に証人喚問され、大スキャンダルとなるのを非常に恐れていた」事実だけは申し添えさせていただきます。

 

84. 2011214 00:56:17: 9ifaQByGyI
昨夜のNHKスペシャルによれば、北方領土2島返還を進めていた鈴木・東郷が米国の圧力で追放されたものと理解しましたがね。
取り敢えず2島返還というロシアの約束を履行させることが国益を損ねる理由は分からんですよ。
2島が返還されるならば沖縄を返さん・・などと脅した怖い方が居った由。
某国にとって露の支配が遠のくことで何がお困りかな?・・と、愚生には不可解至極だ。
思うに、何時までも対露・対中の敵対心を煽って、近隣国との外交の進展を阻害する勢力の存在が日本の安寧にとって最大のガンであるに違いなかろうと。
それにしても4島一括に拘る丹波氏の形相が異様であったのが印象深かったですね。

87. 2011214 08:16:02: おのま
>>73

根拠のないことを言っていると思われるのも嫌なので、可能な範囲でお答えしましょう。


ありがとうございます。お答えについてコメントします:


まず私が勤めていた部署、元上司の名前は公表できません。


貴殿のスタンスを尊重します。

鈴木宗男の光と影を広く知ってもらい、できるだけ偏りのない宗男像をあきらかにするためには、佐藤優のように固有名詞を出すのが良いと思いますので、気が変わったらご教示ください。


むしろ貧しい島にインフラ整備をしてやり、経済活動を起こさせることで、領土返還は益々遠のくと思いませんか?

領土返還があるまでは何もするなということですね。

実効支配はロシアだが法的には日本領土なのだからインフラ整備を日本がすることに意義があるというのは論外とお考えでしょうか。


かつてロシアに「北方領土問題は日本の内政問題である」と指摘されたことがありますが、実はそれが本当なのです。政府自民党が繰り広げてきたプロパガンダ「日本固有の領土」「ソ連による不当占拠」は、日本側に都合良く解釈されたものに過ぎず、この欺瞞により日本国民の大多数が洗脳されています。

北方領土は決してもどってくることはない、何もするな、あきらめろということでしょうか。


裏での利害関係は半端なものではありません。ただ私は既に辞職した元下っ端役人に過ぎず、情報といっても複数の上司(上に述べた無能な上司を除く)から断片的に聞かされていた範囲に限られるため、ここで具体的に述べるのは遠慮させていただきます。

利権の最大例がムネオハウスであり、それでもって鈴木宗男の懐が豊かになったということでしょうか。

88. 2011214 10:17:21: KgfC5wZVMw
>>87

>領土返還があるまでは何もするなということですね。

そうは言っていません。領土返還の話し相手はあくまで中央政府だということです。

>実効支配はロシアだが法的には日本領土なのだからインフラ整備を日本がすることに意義があるというのは論外とお考えでしょうか。

「法的には日本領土」とは日本側の言い分に過ぎず、国際的視点から見れば全くナンセンスです。そのことによりどのような効果が得られるか、それが日本の国益にどのように一致するかを考えて行動するべきです。

>北方領土は決してもどってくることはない、何もするな、あきらめろということでしょうか。

相手のあることですから、双方の利害の一致点を探る必要があるということです。

>利権の最大例がムネオハウスであり、それでもって鈴木宗男の懐が豊かになったということでしょうか。

宗男ハウスなどどうでもいい。あんなのはただマスコミが大げさに騒ぎすぎた。なぜ日本政府は四島一括にこだわったか?理由は領土が返ってくると困る集団がいるからです。領土問題を政治的な問題として残しておきたいがために、ロシアに無理な要求を提示したのです。米国の圧力が云々は冷戦時代の話しで今は関係ありません。

むしろ日本政府が時代の変化に対応できずにいた。省内的には、二島先行も四島一括も現実的な論争と言うより派閥闘争的な側面が強かった。

戦後ずっと省内で力を持ってきたアメリカンスクールに対してロシアンスクールが巻き返しをねらったのが二島先行論。だがこれを現実の路線に乗せるには日本国内の世論を操作する必要があるから宗男さんに頼ったのだし、宗男さんもこれは利用できると判断し二つ返事で乗ってきた。

ただ政府内の中心勢力は米国派です。自分たちの牙城を崩されてはたまったものではない。後の展開はご存じの通りです。大きなお金が動いていますからキャッシュバック的な側面もあったでしょうが、それ以上にこれは権力闘争でした。

89. 2011214 12:09:15: おのま
>>88

領土問題を政治的な問題として残しておきたいがために、ロシアに無理な要求を提示したのです。米国の圧力が云々は冷戦時代の話しで今は関係ありません。むしろ日本政府が時代の変化に対応できずにいた。省内的には、二島先行も四島一括も現実的な論争と言うより派閥闘争的な側面が強かった。



要するに外務省が北方領土返還を現実的なイッシューとして考えたことはないということですか?

90. 2011214 12:50:27: KgfC5wZVMw
>>89
あわよくば、というのはありましたね。
二島であれば、あと大きな二島が残りますから、領土問題の政治的な利用も持続可能と。

 

92. 2011215 02:56:26: おのま 

73.
政府自民党が繰り広げてきたプロパガンダ「日本固有の領土」「ソ連による不当占拠」は、日本側に都合良く解釈されたものに過ぎず、この欺瞞により日本国民の大多数が洗脳されています。

>>90  あわよくば、というのはありましたね。

両者をよんでの感想です。

貴殿の見解は「北方領土は日本の領土というのは政治家のプロパガンダであって、外務省は返還はないと考えている。返還交渉はアリバイ工作でしかない」ということですよね。

そういう本音があって、それでも、あわよくば、というのはいかに外務省らしいなあと思います。小生の知っている外務省高官たちの生態からみてむべなるかなと思います。

鈴木宗男が言うように日本の外交官には対外交渉で勝つに必要な「裂帛の気合」が無いと結論づけてよろしいでしょうか。

93. 2011215 07:48:23: KgfC5wZVMw
>>92
その通りと言って良いでしょう。
そもそも日本には外交らしい外交が存在せず、事なかれ主義で、アクションを起こすとすれば、その殆どが外交とは名ばかりの国内対策となっています。

外務省職員、外交官にも、国際的センスの乏しいものが多く、また能力があっても組織的な思惑により潰されてしまいます。


官僚が非難されることが多いですが、それ以上に官僚を統制できない無知な政治家や、国の置かれた位置を理解しようともせず、ポピュリズムに流れされる無知な国民にも非があるのではないでしょうか。

政治主導を訴える小沢さんに私が期待するのも、この辺に理由がありそうです。

94. 2011215 09:02:10: おのま
>>93.

貴見参考になりました。

| おのまのプロフィール | 沖縄 | 16:59 | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 16:59 | - | - |
知らない世界の事についてですので大変勉強になりました。
おのまさんも鋭く切り込んだご質問をされたと思います。
知らない世界の事ついでに知らないことを想像で書きますが外務省のお役人をするくらいの人であれば彼らの行動は誰かが後々に暴き立て在る事無い事を書かれるかもしれないと自覚があるのではないでしょうか?
もし矜持を保つ人物が官僚特に外務省に居られるのであれば彼らがすべき仕事とは何かと使命感に燃えるのではなかろうかと想像します。
現実にそうした持つべき使命感は磨り減ってマキャベリズムの信奉者になったりニヒルな考えを持つようになれば誰もが民間に天下りするのかもしれません。

知らない世界の事を書いていますので官僚の世界にも清廉潔癖な人が何名か居て貰いたいと淡い願いを持ち続けます。
| Tom | 2011/03/09 9:07 AM |

医者なら病人を治療するという風に、あらゆる職業には果たすべき使命がありますが、はたが日本の外交官に期待している使命と彼らの使命感とには大きな乖離があるような気がします。

銀行員として様々な交渉をしてきた身から見ると日本の外交官の問題意識や交渉力はとても弱いと感じます。医者にたとえれば、医師免許はとったが病人を治せないヤブ医者です。
| おのま | 2011/03/11 9:27 AM |










http://onomar.jugem.jp/trackback/3427
ウォルフレン氏:小沢氏を潰したいのは「国民ではなく、高級官僚や新聞」
■BS11で放送している「INsideOUT」。 その2月16日(水)の内容がYou Tube にアップされていた。 水曜日のキャスターは小西克哉氏(国際教養大学客員教授)と 金子秀敏氏(毎日新聞論説委員...
| 人類猫化計画 | 2011/02/22 9:45 AM |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>


↑BGM(ON/OFFで切替)

bgm(別ウィンドウ)

VANCOUVER

TOKYO


↓木霊が宿る町QRコード↓
qrcode
ページランク

GBL:Googleバックリンク数です
 GIP:Googleインデックスページ数です
 MBL:MSNバックリンク数です
 MIP:MSNインデックスページ数です
 YBL:Yahoo!バックリンク数です
 YIP:Yahoo!インデックスページ数です
緑バー:Googleに於ける木霊の宿る町の人気度です

サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト

このページの先頭へ


あなたはどこにいる free counters