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感傷旅行 23・ モノヒル4
モノヒルのことを書きだしたのが十月八日。

モノヒルとはトロントから北に数十キロいった緩やかなうねりが多い地帯にある一角の地名である。



ジャズ愛好家ならご存知であろうジーン・ディノビ(アメリカ人ピアニスト)はこの写真のどこかに住んでいる。ときどきトロントに出てきて「一力」という日本レストランで演奏をすることがある由。

カナダM銀行の役員をしていた弁護士がモノヒルにゴルフ場を持っていて、そのことを書くつもりだったのだが、書いているうちに銀行時代の様々なことがよみがえり、頭のなかはゴルフどころではなくなった。

ようやく落ち着いてきたので、そういうものを全て押さえ込んでモノヒルゴルフについて書くことにする。

ジム・トーランスは十八歳のときに自分のゴルフ場を造る決心をしたという。 

ジムは弁護士業で得る収入をゴルフ場つくりに注ぎ続けたのだが、おのまがトロントで勤め始めた1987年にはようやく三ホールが出来たところだった。三ホールを三回まわって遊んだ。

ホールごとに二種類のティーグラウンドをつくっていた。ティーグラウンドを変えることによってパー4のホールにしたりパー5にしたのである。そうやって三ホールが六ホールとして遊べた。

そしてひとつのグリーンに二つのカップを切っていた。二回目をホールアウトしたあとピンを別なカップに移すのである。

そうすることにより同じホールを三つの違ったホールにできるという次第なのだが、三回目を回るときはいささか飽きを感じたものである。

四年後おのまが東京に転勤する頃はモノヒルゴルフは六ホールまで拡がっていた。新たにできた三ホールからスタートして六ホールを回ったあと、ふたたび最初の三ホールを回るのであるがこれだと飽きなかった。

その頃ジムは自分をいれて十人のメンバーコースにするのでお前も加わらないかと誘われた。

入会金が千万円か二千万円だったか覚えていないが、メンバーはゴルフ場内に千坪の敷地を得て家を建てられるという内容だった。

日本のゴルフ会員権で千万、二千万は珍しくなかったし、二千万円だと藤沢で十坪の土地しか買えない時代だったのでそれに比べると断然お得であるがトロントに永住するつもりはなかった。

トロントから東京へ転勤するときにトーランスは出来上がったばかりの自宅に招いてくれた。

外からはわかりにくいが中に入ると広々とした居間がふたつある立派な家であった。建坪は二百坪くらいだろうか。居間から見る景色に人工物はなく、こういう所なら永住もいいかと思った。

 

1994年 銀行をやめて再びトロントに戻ったときにモノヒルゴルフは九ホールが完成していた。ふたたびトロントを去る2000年まで年に一度はモノヒルゴルフに呼ばれた。プレイを終えたあと、その昔ジムたちが寝泊りしていたという古びた小屋でビールを飲むのが楽しかった。

そして2010年7月。十年ぶりにモノヒルゴルフを回った。

フェアウェイもグリーンもラフも見事で、十年前には気付かなかった良さが随所に見えた。数十年にわたるジムの構想と愛情が詰ったメンバー十人のモノヒルゴルフは格別なコースなのだと気がついた。

この一年半で六回の手術をしたというジムは、ガス欠だといって七番、八番ホールを休んだ。七十を越えたベブ・トーランスはいまだに70台のスコアを出すらしいが、やはりここ一、二年で衰えたと云った。

九番ホールのベブ。



この日おのまはモノヒルを見せたいと思い、トロントのゴルフ仲間三人を連れて行った。六人で回ったのである。



右端、オレンジ色のM氏はいたくモノヒルゴルフを気に入り、その感想をジムに手紙に書いたという。

何度もモノヒルを回ったことがあるおのまよりも一度しかまわっていないM氏の方がモノヒルの良さを理解しているとジムは思ったかもしれない。

M銀行は二度の合併を経て今はMS銀行となっている。ジムはカナダMS銀行の連中をモノヒルに呼ばないと云った。その理由はあとになって別な弁護士から知った。二十年前胸に押し込んだ話と同様不愉快なものであるが今は書かない。いつか実名入りで書くかも。

つまらないところで勝負する日本人がいるが、そういうのは結局のところ国際ビジネスでは通用しないということを若い人は肝に命じて欲しい。

モノヒル・1〜3:
http://onomar.jugem.jp/?day=20101008
http://onomar.jugem.jp/?day=20101010
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