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今夜でお別れ、コンマス・長井明 
交響楽団のバイオリニストの首席はコンサート・マスター、略してコンマスと呼ばれている。

コンマスは演奏がはじまるまえの音合わせから始まって演奏者全員をリードする役である。指揮者がいなくてもコンマスがいればコンサートは無事進行すると言われている。かつて勤めた会社でいえばおのまのようなものか。

おのまがやめて一、ニ年ごに某銀行の株価はガンガン下がっていった。他の銀行にくらべて異常な下がり方をした。おのまが五年勤めたアメリカの某名門会社はおのまが辞めた三年後に消滅した。コンマス恐るべし。

長井明は長年VSO(バンクーバー・シンフォニー・オーケストラ)のコンマスをつとめていたのだが、数年前にVSOの名誉コンマスになった。

大学の教授が名誉教授になると現場から離れるのとおなじで、名誉コンマスは第一線を離れるのが通例だが、長井は名誉コンマスになってからも若手コンマスと交替でコンマスの役割を果たしてきた。コンマスとしての実力が高いというわけである。

名ばかり管理職に似て名ばかり名誉コンマスではストレスが高い。長井はVSOの指揮者に第一線から離れたいと申し入れた。去年のことである。申し入れが受け入れられて、五月八日(土)に実質コンマスの役目を終えた。これからは正真正銘の名誉コンマスである。コングラット♪

金曜日のコンサートを聴きに行った。というより、コンマス・長井明の最後の姿を観にいった。

最後(土曜日)から二番目の音合わせを始める長井明:




分らない?

では拡大




この日の出し物はポップス。

指揮は去年も振ったクラシックポップスの大御所 ジェフ・ティジック。




今年のゲストはラスベガスのショーシンガー、レイディアンスでざんす:



いずれおとらぬ声量の持ち主四人は会場をおおいに沸かした。足腰がまだしっかりしているじい、ばあちゃんたちはたちあがってフィーバーした。



演奏中は写真を撮らないのがクラシック演奏会のきまりになっているが、フィーバーした時は写真もどんどん撮ってくれと、おのまが主催者ならあらかじめ言う。

主催者の気持ちを汲んで撮る。でも現行犯で逮捕されるといけないのでフラッシュはたかない。



レイディアンスが舞台から引き揚げるときに、次は美しいVSOの演奏をお聴きくださいと言った。

会場が静かになった。お見事。

オリンピックでみたカーリングと同じで、メリハリのある観客は良い。

コンマス・長井明が独奏を始めた。初めて聴く曲である。会場はこれ以上静かになれないというほど静まりかえった。息をするのもいけないような雰囲気。

指揮者ジェフは長井の独奏が終わるタイミングを凄い集中力でもって計っていた。

絶妙なタイミングでVSOの演奏が始まった。

と思ったらジェフはさっと体をひねり長井を指差した。待っていましたとばかりに拍手と声援が飛んだ。ジェフの呼吸もすごいが、観客の反応もすごい。人情の機微とでもいおうか、感動ものである。

長井の前奏に続いたのは1976年から何年か続いたテレビ番組、ラブボートの主題歌だった。レイディアンスがふたたび現われてLove Unlimited を高らかに歌い上げた。観客のなかにはクルーズを思い出している人がたくさんいるだろうと思いながら聴いた。

おのまはクルーズ旅行をしたことがない。あの遊びはぜいたくだという思いがあるので、たぶん経験しないで人生を終えるだろうと思う。

演奏がおわりサイン会に臨むレイディアンス:



例によって写真を撮っていいかと聴いたのだが、モーチロンと言ってくれたのは去年の歌姫たちと同じ。

瞬間瞬間を大事に生きている人たちの心は一様に寛い。かっこうをつけない。

何枚か撮ったのだが右端の人はそのたびにポーズしてくれた。



この人はもてるだろうね。もてたいと思う方。女は愛嬌ですぞ。

演奏会が終わり、長井夫妻を含めて総勢八人で近くの居酒屋に行った。去年のポップスのあとと同じパターン。

去年の写真:




左のふたり:長井夫妻
左から三番目:酒楽の女将。いおりさんだったっけ・・・
右端:おのまのゴルフの弟子。今は日本住まい。ゴルフうまくなったろうね・・・

それではみなさまさようなら:



長井夫妻、オリンピックのために出来た電車に乗って帰るそうな。



この辺の駐車代は高くなった。今宵、おのまが払った駐車代は十四ドル(千円強)だった。次回はシーバス&電車にしてみようか・・・

クリックすれば名誉コンマス
クリックしないと豚コンマス
↓ 
http://blog.with2.net/link.php?310164



あの曲はゆっくりで難しかったでしょう、聴いているほうも緊張しましたと言うと、初めての曲だが、変な曲なので短くしたと言った。

なるほど。独奏・カデンツアは即興的に弾くという。初めての曲を長井がどう弾くのかとジェフは集中していたのだ。

あれってラブボートのテーマ曲の前奏なんですねといったらラブボートを知らないといった。

ラブボートの主題曲:

http://www.youtube.com/watch?v=m_wFEB4Oxlo



トロント時代によく聴きに行ったターフェルムジークは指揮者なしで演奏することが多かった:

http://www.youtube.com/watch?v=UPM31x5zMOk&feature=player_embedded


ジェフ・ティジック:

http://www.jefftyzik.com/


コンマス長井がいなくなることによりVSOの質が落ちないことを祈る。

ベルリンフィルとグラミー賞を争って勝って間もない今のVSOがピークにあるのは確かである。

★VSOの経営状況はとても良いという。

来シーズンのVSOには竹澤恭子、サラチャン、ピンカスズッカーマン、アンネゾフィムター、ジェームスエーネスといった巨匠がやってくる。竹澤はバーバー、サラチャンはブラームスを弾く由。どちらも聴きたい。


去年のポップスのゲストはブロードウェイの歌姫。コンマス長井明の頭をいじったりしてた:
http://onomar.jugem.jp/?day=20090221

芸歴が長い分だけ奔放に振舞えるのだと思う。



まだ若いので折り目正しいのだと思う。


| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 01:49 | comments(1) | trackbacks(0) |
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いつも人気の高いおのまのブログにこんな話題を載せていただき、人気が落ちてしまわないかと心配しつつも、このように話題にして頂ける事に感動し、感謝で一杯です。長年名演奏家たちの演奏を聴いて来られ、研ぎ澄まされた耳を持つおのまは最近すっかりVSOコンサートには来られなくなっておりました。その彼が今シーズン初めて、私が最後にするVSOコンマスの公演に来てくださいました。心温まるコメント、厳しく叱咤激励するおのまのコメントに感謝。おのまのコメントを謙虚に受け入れ、日々の糧とし、残された人生にもう少し精進しようか、と望んでいます。ありがとう!
| akira nagai | 2010/05/11 3:45 PM |










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