木霊の宿る町TOPページへ            
過去⇔現在を行ったり来たり・ときどき未来へも@バンクーバー 

<< 林雨 第五十二回 ウォルフレン論文 | main | スキー25日目 格好わるい滑降 >>
スキー24日目・ ヒヨコ (chicken ・臆病)
四月十四日(水) 八時

前日から気温があがっている。下界は十度、山も五度ある。さぞかし雷鳥さん(Grouse Mountain)はぐずり雪だろう

視界はバリアブル・色々とある
 
雷鳥さんのバリアブル・色々はリミティッド・不良ということだ。こないだなどはアンリミティッド・視界無限とあったので行ってみたら十メートルも見えず、こうなると雷鳥というより鷺である

シーモア山は逆だ。視界リミティッド・不良とあればバリアブル・色々である。民営と公営との差、商売っけのあるなしの差であろう。どっちがいいのか分らない
 
八時四十五分 ゴンドラ乗り場についてがっくり。行きたくないという気持ちが働いていたに違いない。家にもどって出直し。靴を忘れたのはこれで二回目。片道4.7キロだがおなじ道を往復するのはいやなもんだ
 
案の定、視界不良



霧が目にはいってきて涙がでてくる

二十メートルずつの尺取虫すべり

雪は思ったより良い



二本目

様子がわかってきたので五十メートルずつ滑る

リフト乗り場近くにくると視界が開けてきた。土が出ている


 
晴れてきた、よし、こんどは一気に滑ろうと気をよくしたのだが、リフトに運ばれていくと中腹から上は真っ白け。気がなえた

ゴンドラに向かう途中で丸っこいからだつきのおじちゃんに「滑れたか、雪はどうだった」と訊かれた。おじちゃん、スキーをはいてないが観光客のようでもないし、何でこんなところに一人でいるのだろう
 
ゴンドラのドアが目の前でしまった。ほんの一分の差。タイミングの悪いときはこんなものだ

さっきのおじちゃんがやってきた。手に靴を持っている。妻の靴だと云った

やがておじちゃんの妻が板をかついでやってきた

「こんな日には滑らないわよ、滑っても意味がないわよ、ええ、アタイはヒヨコよ」 
 
「わいもヒヨコや」と応える
 
このおばちゃん、月曜に見かけた。スピードはないがしっかりパラレルで滑っていた
 
「こないだあんたの写真を撮ったぜ。ダチの乗っているリフトのすぐ後ろに乗っていたんでな」

「あらそうかい、その写真ハリウッドに売っても、タイムに送っても構わないわよ」

「写真を送るからメルアドを教えてくれ」
 
おばちゃんが書いてるのを覗く。やけに長いメルアドだ

渡された紙をみてギョエ、長いはずだ、番地がはいっている。PCはないという。プリントして郵送しないといけないんか
 
ダンナはテレパスらしい。郵便代だといって二ドルコインを出した

いやいや結構と断ったのはニッポン男子のやせ我慢。武士はくわねど爪楊枝。妻は用事で外出中

ん?・・武士はくわねど爪楊枝?・・・・武士はくわねど高楊枝(たかようじ)だ・・・
 
「アタイがいくつにみえる?」

こういう質問はまともに答えちゃいけない。「さあ」といって相手の答えを促す
 
「93歳よ。ハズと同い年。ハズは二年前にスキーをやめた」
 
「とてもそうはみえない」と云ったが、なあにしっかりみれば見えないことはない
 
「お前は何年スキーをやっている?」
 
「二十で始めた。・・・かれこれ二十年滑ってるかなあ」
 
「四十歳か、私たちがスキーを始めた年だ、お前は私より半分の年なんだ」
 
冗談が通じなかったか。おばちゃんの美しい誤解を訂正しなくても罪にはならないだろう

考えてみれば、三十代の時は滑らなかったし、年に二十日いじょう滑るようになったのはこの数年である。かれこれ二十年と言うのがまったくの嘘だとはいいきれない、40歳だと思ったのは相手の勝手だ、と自分に都合のいいリクツをこねる産経記者のような今朝のおのま

考えなおした。今まで20シーズン滑ったとする。最近の6シーズンは30日ずつ滑ってきたとして180日。残る14シーズンは平均するとせいぜい10日だろうから140日。合計して270日。なんということはない、1年も滑っていない。今度訊かれたら、20歳から滑っていて、スキー歴は1年だと答えよう
 
そうこうしているあいだに空が青くなってきた。ゲレンデに戻ろうかと思ったが話に引っ張られてそのまま下界へ降りた

「お前の名前はなんという。聞いてもすぐ忘れるんだけどさ」と好奇心旺盛にして正直なおばちゃん

♀が♂より長生きするのはおしゃべりだからだろう。どうでもいいことをしゃべって時間を埋め、しゃべったはなから忘れていくことで脳の健康を保っている。To be or not to be と悩んだり、日本はアメリカに捨てられる、お前のせいだと怒る♂とはだいぶ違う

おなじ♂でも内閣が変わるたびに首相の悪口を書いて喜んでる新聞記者はさぞかし長生きすることだろう。口からでまかせ、どうでも良いことをさもオオゴトのように書き、根拠のない自己満足で満たされてる日々。マスゴミといわれても気にしない鈍い神経。早死にするわけがない

えっ、新聞記者の悪口を書いているおのまはその上を行くだろう? おぬしできるな
 
家にもどり写真を二枚プリントした。216x279mm。下の写真の四倍くらいのサイズ

堅い紙と一緒に大型封筒にいれて送った




 
雷鳥さんでピンクのウェアをきて滑ってるおばちゃんをみかけたら Hi Anne と声をかけたら良い。キャファテリアで右耳に補聴器をしているおじちゃんをみつけたら、Anneを待ってるのかいと話し掛けたら良い。きっと良い時間になるだろう

クリックすればヒヨコ
クリックしないと豚
↓ 
http://blog.with2.net/link.php?310164
| おのまのプロフィール | スキー | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 15:50 | - | - |









http://onomar.jugem.jp/trackback/3031
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>


↑BGM(ON/OFFで切替)

bgm(別ウィンドウ)

VANCOUVER

TOKYO


↓木霊が宿る町QRコード↓
qrcode
ページランク

GBL:Googleバックリンク数です
 GIP:Googleインデックスページ数です
 MBL:MSNバックリンク数です
 MIP:MSNインデックスページ数です
 YBL:Yahoo!バックリンク数です
 YIP:Yahoo!インデックスページ数です
緑バー:Googleに於ける木霊の宿る町の人気度です

サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト

このページの先頭へ


あなたはどこにいる free counters