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ヤメ検・宗像紀夫が弁護人であることの危うさ(知事抹殺・8)

裁判制度の精神としては検察官と裁判官とは互いに独立しているのですが、日本ではそうなっておらず、検察のでっちあげに裁判官が味方する構造になっていることは以前に書いたとおりです。
 
日本を衰退させる裁判&検察&警察
http://onomar.jugem.jp/?day=20091024

弁護人、検察官、裁判官はそれぞれのあいだに等しく距離を保った正三角形を作らないといけないのですが、実際には検察官と裁判官との距離が限りなく近い二等辺三角形になっています。

東京タワーをさかさまにしたような構図のなかで、地べたの弁護人、鑑定人ははるか高みにある裁判官+検察官に対してほとんど勝てないという事象が生じています。冤罪は日常茶飯事。

そういうこともあり、いわゆるヤメ検である宗像紀夫が佐藤栄佐久の弁護人になっていることには当初から違和感を覚えていました。

検察官と裁判官とがかぎりなく近い二等辺三角どころか、弁護人までが検察官、裁判官と一体になっているようなものです。

三者が互いに独立した公正な裁判の形をとっていても実は三者が同じ穴のムジナの出来レース。被告が勝つチャンスは限りなく透明に近いブルー。有罪以外の判決はありません。

ヤメ検=検事をやめて弁護士になった人

ヤメ検を弁護人にするとこういうことがおきます:

検察の世界が先輩・後輩、上司・部下の関係の垣根が低いムラ社会であるため、法廷で対決するヤメ検と現役検事が気脈を通じ互いに判決の
 落としどころ を探る裁判になる

佐藤栄佐久は一審、二審ともに懲役&執行猶予という有罪判決となりましたが、判決のあとで宗像紀夫が実質勝利だと胸を張ったところにヤメ検・宗像が現役検事と
 落としどころ を探った茶番裁判であったことが現れています。

宗像紀夫は「
 検察の顔を立てる、花を持たせる 」(知事抹殺・343頁)としています。

しかし 懲役&執行猶予という有罪判決は実質無罪判決 であるからその辺のところを理解しろというのは検察官、裁判官そしてヤメ検弁護士にしか通じない歪んだリクツであり、まともな弁護士や世間のジョーシキではタワゴトにしか過ぎません。

そういうことを以前から知人たちに云ってきたのですが、それを裏付けるような話を昨日みつけました。

田中良紹の国会探検
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/

リクルート事件における被告・江副浩正に対する主任検事・宗像紀夫の言です:

「新聞がここまで書いているのに、政治家は何もなかったでは 特捜のメンツが立たない フランス映画の終わりにFINという文字が出るが、藤波、池田、中曽根の三点セットに応じて貰ってリクルート事件もFINにしたい」

佐藤栄佐久の有罪判決がでたあとで「 あれは勝ったようなものです 
と(知事抹殺・343頁)と胸を張った宗像の神経の異常さ。

現役検事のときにリクルート事件を仕切ったときの歪んだリクツが背骨になって残っている宗像紀夫にはその異常さが分らないのです。

自らの異常さが分らないままであれば、宗像紀夫は最終審でも佐藤栄佐久の無罪を勝ち取ることはできないでしょう。否、無罪を勝ち取ろうという姿勢で法廷に臨むことはないでしょう。

検察官と裁判官との顔を立てることを第一とする。そして懲役&執行猶予の判決がでたら実質無罪だと胸を張るヤメ検弁護士。

そんな風な職業をなぞって人生を終えるのであればなんと哀しい人生であるかと斧魔は痛ましく感じるものであります。

クリックすればまともな弁護
クリックしないと豚弁護 
 
http://blog.with2.net/link.php?310164

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佐藤栄佐久・前福島県知事有罪 
http://onomar.jugem.jp/?day=20080812

まるで豚 横着横暴 日本の検察 (知事抹殺・1)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091212

日本の検察 チンピラヤクザ いちゃもんつけるがメシの種(知事抹殺・2)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091214

国策捜査は黒殺捜査(知事抹殺・3)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091216

特捜 イコール 特高 イコール・・・(知事抹殺・4)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091218

特捜 イコール 特高 (知事抹殺・5)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091221

官僚に対してはシツコク反撃することが大事 (知事抹殺・6)
http://onomar.jugem.jp/?day=20091229

反撃するまで時間がかかる(知事抹殺・7)
http://onomar.jugem.jp/?month=200912



田中良紹のブログ


 

検察の「正義」

 昨年暮れに「リクルート事件・江副浩正の真実」(中央公論新社刊)を読んだ。著者は事件の中心人物江副浩正氏本人である。リクルート事件はロッキード事件と並んで戦後最大の疑獄事件とされるが、この本を読む限り事件には検察の「でっちあげ」とも言うべき作為がある。

 著者は113日間に渡る取り調べと13年を越える裁判の経過を公表することで、自らの体験を司法制度改革につなげたいとの思いから執筆したようだが、私には別の思いが心に重く残った。日本の政治がこの事件によって漂流を始め、高齢化社会を迎える国の制度設計が狂わされたという思いである。

 事件は「川崎市の助役にリクルート関連会社の未公開株が譲渡されている」という朝日新聞の報道から始まった。一地方自治体の汚職事件と思われたが、その後大疑獄事件へと発展していく。リクルートの未公開株が政界、財界、官界、マスコミ界と広範囲にばらまかれていたからである。

 新興企業のリクルートは自らの社会的地位を高めようと、財界、官界のみならず、有力政治家やマスコミ界にも未公開株をばらまいていた。一方でロッキード事件の影響から、それまで「民主主義のコスト」としての政治献金を担ってきた大企業が献金に消極的になり、リクルートが政治家にとって大企業に代わる新たな献金者となった。

 もとより未公開株の譲渡に違法性がある訳ではない。株は利益を得る場合も損をする場合もある。しかしメディアは「値上がり確実な未公開株」の譲渡を「濡れ手で粟」と表現し、さらに株を受け取った政治家の名前を小出しにする事で国民の怒りを誘い、それを増幅させていった。

 捜査以前にメディアの報道が過熱した。新聞とテレビは連日「リクルート疑惑」をトップで取り上げ、それに野党が呼応する。政権交代を望まないかつての野党は、国民生活に直結する予算の審議よりスキャンダル追及に力を入れた。予算委員会は常にスキャンダル追及の場となり、それは官僚を喜ばせた。お陰で官僚が作った予算案はほとんど審議されず、国民の目にも届かずに無修正で成立していくからである。そして追及する野党議員には最終場面で与党側からカネが流れて手打ちとなり、うやむやになるのが毎度のパターンだった。

 この時も「爆弾男」の異名をとる社民連の楢崎弥之助衆議院議員が国会での質問用にと資料の提供をリクルートに求めて来た。リクルートは「狙いはカネ」と考えて現金を用意するが楢崎議員は現金の受け取りを断る。しかし再び連絡してきて「例の物を持って来てくれ」と言った。社長室長が議員宿舎に現金を持参すると再び受け取りを拒否された。数日後、カネを渡そうとするシーンがスクープ映像として日本テレビで放送される。隠し撮りされていたのである。

 これが捜査のきっかけとなる。贈賄容疑で初めてリクルートに東京地検の家宅捜索が入り、カネを渡そうとした社長室長が逮捕された。続いて江副氏も逮捕されるが、容疑はNTT関係者に対する株の譲渡であった。NTTは既に民営化されていたが職員は準公務員と見なされ、株の譲渡は贈賄と断定された。

 当時の日本政治の最大課題は、将来の少子高齢化社会に備えて福祉財源を確保するため、シャウプ勧告以来の日本の税制を見直し、消費税導入を図る事であった。竹下総理は大蔵大臣当時から野党の社会党や公明党に根回しを行い、消費税を福祉目的税にする事も考えていた。消費税には野党も反対ではなかった。社会党はヨーロッパ型の福祉国家を目指しており、ヨーロッパ諸国は間接税に頼っていたからである。

 ところがリクルート事件によって消費税の議論は完全に吹き飛び、野党はリクルート疑惑追及の一点に的を絞った。誰も国の将来の事など考えない。目の前の疑惑追及に狂奔する。そのため国会に提出された消費税法案は自民党が単独で採決するしかなくなった。7月に招集された臨時国会は本格的な議論もないまま12月末に消費税法案を自民党単独で強行採決した。この不幸がその後も消費税に付きまとっていると私は思う。国民は消費税を福祉と結びつけて考える事をせず、力で押しつけられた税制と感じてしまうのである。

 本書によれば江副氏に対する取り調べは過酷だった。「否認を続けると後任社長も逮捕してリクルートを潰す」と毎回脅され、壁を向いて立たされ目を閉じる事を禁じられた。江副氏は恐怖感から検事が作成した調書に署名してしまう。株を賄賂として提供した覚えはないのに、それを認めて楽になろうとした。

 一つ認めると後はつるべ落としである。1回目の起訴の直後に眞藤恒NTT会長への贈賄容疑で2度目の逮捕となり、「眞藤会長に直接電話をした」とウソの調書に署名させられて眞藤氏をも起訴させてしまう。続いて高石邦男文部事務次官への贈賄容疑で3度目の逮捕、同じ日に加藤孝元労働事務次官への贈賄罪で3度目の起訴、そして高石事務次官への贈賄罪で4度目の起訴と続いた。

 そこからいよいよ政治家ルートの取り調べが始まる。宗像紀夫主任検事から「新聞がここまで書いているのに、政治家は何もなかったでは特捜のメンツが立たない」、「フランス映画の終わりにFINという文字が出るが、藤波、池田、中曽根の三点セットに応じて貰ってリクルート事件もFINにしたい」と言われる。

 既にウソを認めてしまった江副氏は検事の言うがまま調書に次々署名していく。会った事も電話をした事もない相手にお願いをしたり、藤波元官房長官を公邸に訪ねて請託をしたとウソの調書が作られていった。しかしそれでも吉永祐介東京地検検事正からは出来上がった調書の書き直しを命じられ、「ヘッドクォーターからまた怒られた」と検事が書き直した調書を何度も持って来る様子が綴られている。

 要するに事件の筋書きは検察が作る。そのシナリオに沿ってまずは贈賄側を精神的、肉体的な脅しで調書に署名させ、それを武器に収賄側を逮捕、起訴に追い込んでいく。それが検察の「正義」なのである。結局、政治家ルートでは中曽根康弘氏が訴追を免れ、藤波孝生元官房長官と公明党の池田克也衆議院議員が受託収賄罪で在宅起訴された。

 江副氏は裁判でそれらの調書を否認した。そのため平成元年から始まった公判は一審判決まで322回、13年3ヶ月かかった。裁判所が下したのは懲役3年、執行猶予5年の有罪判決だが、江副氏は事実上無罪に近い判決だと受け止めている。検察に控訴させて長期の裁判になる道を避けながら、江副氏の言い分も認められたと言うのである。

 江副氏はそれで納得したのかも知れない。しかしこの事件で日本政治が受けた傷は余りにも大きい。竹下総理の退陣後、総理になる筈のない政治家が次々総理になり、そして消えていった。政治が漂流を始めたのである。

 自民党政治に欠陥がなかったとは言わない。しかし竹下内閣が税制改革、安倍晋太郎氏が政治改革、そして藤波孝生氏が地方分権を政権の課題とする事が予定されていた。それが一気に崩れてこの国は行き先が見えなくなった。世界が冷戦後の新たな枠組みを模索している時、日本だけは混迷の中をただ彷徨っていたのである。

 去年3月に西松建設事件で小沢民主党代表の秘書が逮捕された時、リクルート事件の主任検事だった宗像紀夫弁護士が日本記者クラブで講演し、検察の捜査手法に疑問を呈した。その時「検察の暴走を止められるのはマスコミしかない」と発言したが、そう言いながら「しかし現役の時にマスコミは本当に都合が良かった」と宗像氏は言った。

 これまで検察とメディアが「都合の良い関係」で共に作り上げてきた事件は枚挙にいとまがない。代表格を一つ挙げればロッキード事件である。ロッキード社から日本の政界に流れた55億円の工作資金のうち解明されたのは田中角栄元総理が受領した5億円にすぎない。それを「総理大臣の犯罪」と囃し立て国民の目を真実からそらさせたのはメディアである。人身御供となった田中角栄氏は「闇将軍」となって日本政治を「裏支配」した。

 当時の新聞とテレビは田中角栄氏を総理に選んだ日本の民主主義の未熟さを大いに嘆いて見せたが、嘆かなければならないのは日本の民主主義を歪めてきた検察とメディアの「正義」の方ではないか。

| おのまのプロフィール | 知事抹殺 | 10:24 | comments(4) | trackbacks(3) |
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TBをありがとうございます。

判検交流という制度がありますね。
裁判官と検察官が法務省を絡めて行き来をしています。
彼等は一般社会から隔絶した法曹界という独自の村社会を築いています。
司法修習という制度、法曹一元という独特の論理で弁護士も囲い込んでいます。
もとをただせば、”同じ釜の飯”を食った仲間同士です。
彼等の結束はわたしたちの想像以上に強いのではないかと思っています。
| yamame | 2010/01/08 8:28 PM |

同じ釜の飯を食ったムラ人たちの結束が強いこと自体は良いと思うのですが、ムラの利益のみを追うという結束であればムラ以外の世界にとって害となりますね

日本の官僚社会にある数々のムラはこうしたモラルの低い結束が多いと思います。モラルの低いムラが大きな顔をしている限り日本は衰退の一歩を辿るしかないでしょう

2010年1月現在の日本は戦争に向かっていった1930年の日本よりひどい状況にあるのかもしれません
| 魔 | 2010/01/09 3:05 AM |

あけましておめでとうございます。

宗像紀夫氏は、佐藤栄佐久氏の高校の後輩です。地方の議員は結局は、中央よりも地方(同郷)を頼る傾向にありますから。ちなみに、宮内庁・羽毛田も元官房長官・河村と高校の同級生です。
| udonenogure | 2010/01/12 11:22 PM |

後輩とヤメ検という両刃の剣を松本清張だったら面白い物語にしてくれるでしょうね

小沢一郎に関する疑惑がどう動くかによって検察&メディアの恣意的な事件つくりが減っていくのか今後も続くのかが占えるかもしれないとみています
| 魔 | 2010/01/13 10:50 AM |










http://onomar.jugem.jp/trackback/2910
4億円未記入だとした検察マスコミの大嘘
 今日、twitterに小沢氏の4億円記載に関して、小沢氏からの借り入れと記載をされているとにつぶやきがあった。 正直に言えば記載をされていなくても、「小沢氏がつなぎ融資というかが時貸しをした」のであろうか程度にしか考えてはいなかった。 調べてみたらちゃんと
| 雑感 | 2010/01/09 12:45 AM |
検察のリークやメディアの捏造記事にゃ騙されないよ
■新年を迎えてますます地上波テレビや大手新聞各紙の民主党・小沢幹事長 たたきが激しさを増してきた。 政権は交代したのに新聞社の社主や...
| 人類猫化計画 | 2010/01/11 1:08 PM |
2010-01-09 緊急拡散【外国人参政権阻止前哨戦】 〔『水間条項』より転載〕
※10/31で更新停止していました拙ブログですが、以下の件にて勝手ながら緊急に更新させて頂きました※なお、下記の目的は、FAXやメールの送信ですが、この文例につき、姉妹サイトである「ガラス瓶に手紙を入れて」に公開しております。よろしくお願い申し上げます。◆◇
| 【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】 | 2010/01/12 3:01 PM |
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