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林雨 第四十八回 日米関係の曲がり角
 

林雨 第四十八回  日米関係の曲がり角  小野冬生

  http://www.japancanadajournal.com/ 

 

★なんであれ「○○の曲がり角」という題をつけるとそれなりの話ができます。「日本経済の曲がり角」「自動車産業の曲がり角」「人生の曲がり角」「お肌の曲がり角」・・・


それなりの話にはなりますが「○○の曲がり角」という話で面白いものにお目にかかったことがありません。なぜか。


どこまでもまっすぐで無限のかなたまでみわたせる道がないのと同じで、この世は多少の差こそあれ曲がり角の連続だからです。はやい話、いま「林雨」を読み始めたあなたも読むのをやめて外に出たらまったく違ったことがおきるかもしれません。いまあなたは曲がり角にいるのです。


いつも曲がり角だと知りつつそれでも「日米関係の曲がり角」と題したのは筆者にヤキがまわったのか、それとも数十年に一度という特筆すべきことがあったのか。後者であろうと願っています。


★オバマ大統領が十一月十四日、サントリーホールで行った演説から新しい日米関係の到来を感じた方は多いと思います。かの鈴木宗男議員も演説を聞きにいって感激したとブログに書いています。


アメリカのジュニヤーパートナーに徹した小泉純一郎の路線を改めて、対等な対米関係をつくると言った鳩山由紀夫に呼応するかのようにオバマは「日米は対等の立場と相互理解にもとづき不滅のパートナーシップを築く」というアイゼンハワーの言葉を引用しました。

In two months, our alliance will mark its 50th anniversary –a day when President Dwight Eisenhower stood next to Japan's Prime Minister and said that our two nations were creating "an indestructible partnership" based on "equality and mutual understanding."

ちなみに当時の日本の首相は岸信介ですが、オバマは名前を云わず「日本の首相」と云いました。日本人のあいだで人気がない首相と知った上での計算が感じられます。


★筆者が日米関係の曲がり角ではないかと思ったのは、しかし、演説そのものではなく、オバマの演説を国辱ものだと非難したアメリカ人のブログがきっかけでした。


太平洋国家に擦り寄ることイコールアメリカを辱めることであるという調子で書かれているブログの内容には何らの価値も見出せないのですが、そこに掲げられていた二枚の写真がヒントになりました。


一枚はオバマが天皇と握手をしながらお辞儀をしている写真でもう一枚はマッカーサー元帥と昭和天皇が並んで立っている写真です。


★このアメリカ人はオバマが卑屈に腰を曲げることによってアメリカの形を変えようとしている、マッカーサーは(天皇の隣で自分の手を尻にあてたまま立ち天皇への敬意を表さなかったことによって)ニンゲンがみな平等であるということを日本に教えたと論じています。何とあほらしい論でしょうか。


しかしながらこのあほらしい論の中に、アメリカが日本の形を変えようとしてきた過去が読みとれるなあとも思いました。加害者は自分が被害者から復讐されるときがくることを怖れるものです。


そして当時の日本人の多くがマッカーサーの隣で直立不動の姿勢をとっている天皇をみて大いに傷ついたという話や棍棒でこっぴどく叩かれた犬が飼い主を畏れ、逆らわなくなるという話に思いが至りました。


★オバマが天皇に対してお辞儀をした写真が七十年ちかく続いてきたある世代の日本人のトラウマを癒してくれたのではなかろうかと思いあたり、そうであればそれを以って「日米関係の曲がり角」と呼んでもいいのではなかろうかと思ったという次第です。


以上、日米関係という大きなテーマの底に流れる心理的側面についての考察としては大雑把すぎたかもしれません。そう感じられた方には次の本をお勧めします。著者はオンタリオ州、オークビルに住む版画家・松原直子さんとご姉妹です。


「驕れる白人と闘うための日本近代史」

松原久子・田中敏訳(文藝春秋)

Monday, November 16, 2009 @北バンクーバー

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| おのまのプロフィール | 政治経済 林雨編 2 | 01:06 | comments(2) | trackbacks(1) |
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斧魔さま お早うございます。寒くなりました。
さて爺が子どもの頃近所にチビという老犬がいました。子どもが耳を引っ張っても尻尾を掴んでもワンとも言わないおとなしい犬です。所がチビに棒(チャンバラの刀とか)を持って近づくと狂った様に吼えて怒ります。幼犬の頃「棒で叩かれたトラウマ」が有ったのです。
鳩山政権も「基地の漸減」とか「地位協定の見直し」程度には狂った様に「米国」に吠え掛かっても二国の関係はびくともしないと思うのですがね。チビほどの根性を見せて欲しいものです。
| 浜の偏屈爺 | 2009/11/22 10:25 AM |

オバマ世代のアメリカ人に沖縄の置かれている悲惨な状況を説明したら日本人の側に立つと思います。

昭和二十年前後に生まれた世代の政治家たちはその前の世代のトラウマを尊重してアメリカに対する説明ができないままでいます。

日本民族が根性を見せるには六十代、七十台の政治家、外交官を放逐しないといけないと思います。
| 魔 | 2009/11/23 3:40 AM |










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絶対に使わなきゃいけないお金じゃなかった
 石破氏が、官房機密費を「政権を持っている側が好きなように使うことが続くのは、税金の使い方としていかがなものか」とは(www また同時に、「絶対に使わなきゃいけないお金じゃなかった」だと。 だったら、自民党政権時代にとっととやめりゃいいだろうが! 「石破っ
| 雑感 | 2009/11/22 10:05 PM |
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