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オバマの大統領受諾演説・恐慌についておさらい
よほどのへそ曲がりは別としてオバマの大統領受諾演説に感動した方が多いと思います。少々へそ曲がりのオノマは選挙運動中にオバマを激しく非難していたジェシー・ジャクソンが演説が終わるころに涙を浮かべたのをみてもらい泣き

ジャクソンはオノマよりちょっとだけお兄さんですが同時代の人。時代の節目、世代の節目に感じ入っているのがよく分かりました

テレビでご覧になった方の本心はこうではないですか?:

感動的な演説だったわ。でも中身は覚えてないの(笑)

まあ、今回は感動だけでいいのです。中身は一月二十日に行われる大統領就任演説のときにしっかり聞きましょう

十五分の短い演説の中でオノマがおやっと思ったところがあります。車の運転をしていてヘヤピンカーブにかかり速度を落としたような感じ

The road ahead will be long. Our climb will be steep. We may not get there in one year or even one term, but America - I have never been more hopeful than I am tonight that we will get there. I promise you - we as a people will get there.

道のりは長い。急な昇り坂がつづく。目指す所に一年、あるいは四年でもたどりつけないかもしれない・・・




演説の速度がおちたのは一瞬でしたが、ここに多くのメッセージが隠れています

たどりつけないかもしれない目的の中に経済問題が入っているのは当然だとして、オバマがこういう防御的なことを言ったのはアメリカの歴史が頭にあるからです

簡単におさらいしましょう。おさらいを読んでトヨタ自動車がつぶれることなどありえないと書いた産経の経済記者は厨房だと分かる鋭い方もいるでしょう。分からなくても心配無用。いずれ書きます



オバマは第二のルーズベルトになるだろうかと問う人がいます。今のアメリカの経済状況が八十年前に起きた恐慌と似ているので当時と重ねてみようというわけです

八十年前、1928年の選挙で「どの鍋にも鶏を一羽、どのガレージにも車を二台」というスローガンを掲げて圧勝したのは共和党のフーバーでした
Herbert Clark Hoover 1874/8/10-1914/10/20

1929年3月4日の大統領就任演説でフーバーは「アメリカはどの国の歴史にも見られなかったほど貧困に対する最終的勝利日に近づいている」と花火をあげました。大恐慌が起きるまであと239日

フーバーはなぜそんな花火をあげたのでしょうか

フーバーに方向感覚が欠如していたからです

方向音痴って今の日本にうじゃうじゃいますね。洋上給油は国際貢献だなんて言ってるソータローは方向音痴です。無いことを証明しないのが悪いとわけの分からない叫び声をあげてたコイズミになると音痴を越えて気痴害ですな。脱線した・・・


1928年の選挙で勝ったフーバーは過去十五年の流れがどこに向かっているかを読む力がなかったのです。そもそも読もうともしなかったのでしょう

方向は読まない。読むのはコミックだけなんてG3は恐いよ。そういうのが運転する車に乗ったら命を落とす

1920年代のアメリカはヨーロッパで戦われた第一次世界戦争の軍需によって重工業が発展したり、始まったばかりのモータリゼーションが躍進を続けるなどがあって「永遠の繁栄」と呼ばれる経済的好況を呈していました

「永遠の」とか「絶対に」とかいう言葉には注意しましょう。ニンゲンはまだそういうレベルに達していませんから

1920年代前半、アメリカは農作物を中心に余剰が生まれましたが、ヨーロッパに輸出してなんとかしのいでいました。ところが機械化が進んで余剰は過剰になり、やがてヨーロッパの農業がだんだん復興してチョー過剰になります

戦争がおわれば軍需が落ちますから他の生産も過剰になります。過剰生産を余剰生産にもどし正常生産にもどす課程で鉄道や石炭産業部門が不振になっていきます

経済の波及は時間差攻撃。あるいは津波。遠いところの話だとあなどって命を落とすことのないよう気をつけてください。「そんなのカンケーネー」などと言うのは頭がない軍人。ニンゲンの営みは関係という紐でつながっています



こうやって実体経済の熱はだんだんさめていったのですが、投機熱は逆にあおられてアメリカの株式市場は1924年中頃から長期上昇トレンドに入っていきます

投機熱の真っ只中にいたフーバーはそこから飛躍して未来を考える力がなかった。目の前の現象だけをみてしゃべるだけ。トヨタがつぶれることなどありえないと断言する厨房産経記者とかわらない詭弁と妄想の人・・



株で儲けたい人が増えつづけダウ平均株価は五年で五倍になり、1929年9月3日にダウ平均株価381ドル17セントという最高価格を記録します。てっぺんです

てっぺんまで昇った株価は突如として下降します。1ヶ月間で17%下落しました。でも次の週には下落分の半分強ほど持ち直しました。でもその直後にまた上昇分が下落しました。最近の株価と似ていません?

そんなことが二ヶ月続き、いよいよその日がやってきます

10月29日の大暴落。世に言う「暗黒の木曜日」・・・

「そのとき歴史が動いた」の松平さん、名調子ですね。次回十一月十二日はオバマにちなんだ番組だそうです


暗黒の木曜日のそのあとは一瀉千里。三年でもっと二十年前の水準に落ちちゃった





一瀉千里=いっしゃせんり・川の水がひとたび流れだすとたちまち千里に達する

一落二十年というのはどうですか。ダメ?



そんなこんなで方向音痴のフーバーはフーフー。国民はブーブー

音痴なもんだからやることなすこと全部裏目にでて世の中は闇。自殺する人あとを立たず。死んだ幽霊が言ったそうですな。フーバーの裏目が恨めしやー

フーバーの「やることなすこと」ってなんだったの?

「不況はしばらくすれば元の景気に回復する」という根拠のない楽観でもって政府による経済介入を最小限に抑えたのです

なにもやらなかったことをもってやったとはこれいかにですな。市場原理とさけんで貧困者を大量生産したブタマン、いやタケナカと似てません?

スムート・ホーレー法という、一見するとホームレス法とまちがいそうなのをでっちあげて保護貿易にしました

アメリカ国内では自国製品だけを使う。外国製品は、買わない、売らない、使わせない、かっぱえびせん、やめられない・・・(えびせん使いすぎ)

世界の貿易は氷河期にはいちゃった

オノマは思う、アメリカがくしゃみをするとヨーロッパは風邪をひくという洒落たフレーズができたのはこの頃だったのだろうかと。時間がないから疑問のままにしておいて・・・



ほかにもとんちんかんなことをやってブーイングをくらったフーバーは一期でお役ごめんとなり政界から引退しました

1934年にフーバーのあとを継いだ大統領が民主党のルーズベルトです
Franklin Delano Roosevelt 1882/1/30−1945/4/12

長くなったのではしょります

ルーズベルトは大統領に就任して百日でもって主要なニューディール政策なるものを実行に移しました

ちょっとおおざっぱですがニューディールとは国の借金というカンフル剤。点滴

1930年代中ごろに早くも点滴の効果が現れて経済回復の兆しが現れました。即効アリナミンブイ

回復の兆しが出たので借金を取り戻して均衡財政にしようとしてすぐに逆戻り。1930年代後半には危機的な状況になりました

ルーズベルトの政策のいくつかは最高裁で憲法違反だとされました

結局のところ第二次世界大戦による軍需の増加によってはじめて景気が回復して一件落着となりました

日本が戦争に突入したのはルーズベルトの陰謀だったという説に人気が集まるのも分かるというものですが、長くなるからその話は別の機会にでも

ということでルーズベルトのニューディール政策が成功したのかどうかについては賛否両論あるのです


オバマが第二のルーズベルトになるのかどうか。なったとしてどうやって経済を立て直すのか。結局は戦争経済に頼るのか、などなど興味はつきませんが、今回の経済問題は四年たっても解決できないかもしれないというのがオバマの本音だと思います



オノマはカナダ●●銀行が抱えていたデリバティブの損を消すまで四年かかったと書いたことがあります

今アメリカが抱えているのはオノマが引き継いだ負債をさらに複雑にした負債で、しかも想像を絶する巨額です

これから投入する予定の公的資金では多分足りないと思います。たとい十分な資金を投入してもそれは点滴、一時しのぎ。健康を取り戻すには時間がかかります



今こそ投機で儲けるチャンスだと考える方が沢山います。でも八十年前のそのときをおさらいしたら軽軽には飛び込めませんよね

この世界はビギナーズ・ラックというのがあってドシロートが大儲けすることがありますがそれは例外的かつ一時的な現象、一攫千金の夢を見て破滅する人のほうが断然多いと肝に銘じるのが良いです

クロートの方達は、株も原油も穀物もこれから本格的に下げ始めるかもしれないということを頭に入れていると思います

今後四年間はチョー慎重がいいです。投機をやるなら、全部ゼロになっても良いと覚悟してやることです。腹をくくれば先が読めることもあります

当たるも八卦 当たらぬも八卦。オノマが言ったから買わないで損したという苦情は受け付けません。オノマの言ったとおりにして良かったという感謝は受け付けます(笑)。買うも買わないも自己責任ですよおん


また長くなった。ここまでたどりついた人は少ないだろうなあ

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| おのまのプロフィール | 政治経済 | 13:07 | comments(2) | trackbacks(0) |
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 主任聴講生としては、たどり着きましたよ(笑)。
 少しだけ(いつも長いので)。
 株屋やってた叔父が昔、株屋のジンクスを教えてくれました。証券会社の店頭に主婦の影が見え始めたら、暴落の始まりだ、って。
 今も同じ。株は必ず上がるもの、っという信仰を捨てられない人々。ここ数日の暴落の直前の高騰の時は、はじめて株を買いますと言う人々が、ネット証券会社の電話をジャックしていたそうです。
 私はもう1段と、ちょっと落ちて、長期低迷時代に入ると思いますので、今持っているのを手放すタイミングを計っています。
| 眠り猫 | 2008/11/07 4:51 PM |

このブログを書いたあとに奇しくも日本ではトヨタショックがありました。今朝は当地のテレビでアメリカの自動車産業がなくなるのではないかという報道をしていました。「トヨタがつぶれる日」を早く書かないといけません(笑)
| おのま | 2008/11/08 5:01 AM |










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