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ブッシュの戦争・続き
2月15日に書いたテーマですがイラク危機のことが気になり、バンクーバーのことを書く意欲がしぼんでいます。よって、もう一度書きます。

Pは戦争中、満州で生まれ、我が家に侵入してきたロシア兵や引揚げ船のことをかすかに覚えています。戦争がはじまると人類の幼稚な残虐さをとめることができず、多くの弱者が犠牲になることに例外はありません。

アメリカはサダムフセインが悪であると糾弾していますが、敵を悪と呼ぶのはインディアンを虐殺したとき、日本に原爆を落としたとき、ベトナムをナパーム弾で焼いたとき、タリバンを空爆したとき、どの戦争でも使われた口実です。

サダムフセインがどれだけ悪い人間なのかを考えてみました。

酒井啓子さんというイラク研究者の本を読んでみての感想ですが、サダムフセインが極悪人であるとは思えません。

群雄割拠しているがゆえ欧米の餌食になりやすいイラク、アラブ地域をまとめようとしている英雄であるという面がみえます。

国をまとめていくための頭脳、実行力、冷酷さは織田信長を思わせます。

アメリカは自分の都合でイラクを敵にしたり、味方にしたりしてきましたが、1990年フセインが「イスラエルがイラクに対して何かを企てるなら、イスラエルの半分を焼き尽くす」と発言したのがきっかけで、アメリカはイラクを敵とみなし、湾岸戦争へ誘導し、あっさりフォール勝ち。

戦後は国民のフセインへの不満が高まり、政権が転覆することをもくろんで経済制裁を続けますが、フセインは倒れず、あいかわらずアメリカに恭順の意を示さない。

オヤジが仕上げそこなったサダム退治を息子ブッシュがやりたがるのは理解できます。

多小、無理な理屈だが戦争しようっと。

オヤジだって胡散臭い仕掛けであれだけ多くの国を味方につけた、僕もいけるだろう。

しかし12年前と違って、多くの人が、湾岸戦争の後遺症や経済制裁の残酷さ、そしてイラクの軍事力が実はたいしたものではないと感じており、また、イスラエルの不埒を見逃してアラブ民族だけを叩くことが生み出す危険性にも気がついています。

「ブッシュの戦争」に賛同しない人が増えたというのは21世紀の人類が前世紀に比べて進歩した証拠でしょうか。

戦争がはじまればたいした進歩とはいえないのですが。
| おのまのプロフィール | 政治経済 | 20:27 | comments(2) | trackbacks(0) |
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たいへんいい記事で勉強になりました。ありがとうございました。
| Taichan | 2007/05/31 12:52 PM |

日記を読むと、四年まえは「人類」と呼ばれる猿に希望を抱いていたのが分ります。アマカッタ。

この日記で書いた酒井啓子さんの本とは「イラクとアメリカ」(2002年初版)です。そのあとに出た「イラク 戦争と占領」(2004年1月初版)と併せ読むと、日本政府がいまだにしがみついているブッシュ戦争支持の理屈がいかに痩せたものであるかが分ります。いずれも岩波新書です。
| おのま | 2007/05/31 1:27 PM |










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