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ポケットにぬれた魚をいれてやろうか
ロスアンゼルス支店にはPの同期生が勤めていました。
留学生より給料が多いので大きな家に住み、大きな車にのっています。
同期生がもうひとりいて、彼は秋から南カリフォルニヤ大学にいくことになっている留学生でまだ車を持っていません。
三人とも単身赴任でしたので、夕方になるとドライブがてら食事に行く毎日。
幅の広い道を大きな車でゆっくりと走ると豊かな気分になります。
その日はえびを食べようということになり、高級イタリアレストランに入りました。
白髪の男性が演奏しているグランドピアノの近くのテーブルに案内されました。
ピアノを囲んでちいさなバーカウンターがあり、中年の白人がひとりでウイスキーを飲んでいます。
ちょっとニヒルな雰囲気が漂う彼はPたちに何処から来たのかと尋ねる。
日本だとこたえると、東条英機がどうしたこうしたと云うので、日本人に対して良い感情を抱いていないひとだなと思いました。
ピアニストは、気にするなと云う風にウィンクしました。
やがて大きなえびが金属製の箸と一緒に運ばれてきました。
少し短いし、二本の箸が離れないようにつながっているので変った箸だねと話しながら大皿のえびをそれぞれの皿に移しました。
酔っ払い男が、えびはうまいかと聞きます。
ピアニストがにこやかな表情のまま、あいつのポケットにぬれた魚を入れてやろうかと言いました。
ピアニストの様子からPたちは酔っ払い男に馬鹿にされたらしいと気がつきました。
ポケットにぬれた魚を入れてやろうかという表現はそのとき以来聞いたことがありませんが、その表現とともに洒落たピアニストだったなあと懐かしく思い出します。
いや、あの酔っ払いも憎くはありません。
振り返ってみると、若い日本人が男三人で高級レストランにいる風景はあまり美しくない。
今のPなら彼のようにひとりでバーカウンターに座ることでしょう。
いつの頃からそういう習慣がついたのかを思い出せませんが、今はあのときと同じような箸がでてきても、えびを大皿から移したりせず、もっぱらえびの甲羅を割ることに使っています。
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