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過去⇔現在を行ったり来たり・ときどき未来へも@バンクーバー 

はちどり
先日ハチドリがおのまの顔の右でホバリングをしていたというブログを書きましたが、その数日後、横浜でこういう絵を見ました。




詳細はまた。

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たけのこ
子供時分から筍(たけのこ)が好きである。母がつくる筍料理はときにエグミがあったが、それでも嫌いにはならなかった。

筍の皮をむいて梅干を包み、三角の形にした皮の端から梅干をチュウチュウ吸っていると皮がだんだん赤く染まってくるのも面白かった。

バンクーバーに住んで十年、皮つきの筍をみたことがない。だからであろう、この絵を見たときに当時の光景がよみがえってきた。



筍の質量感がよくでているこの絵の作者は誰あろう、女は愛嬌、ますます美人のみいたんである。みいたんのお母さんのブログから無断拝借した。

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ピアニスト・サラ・デービス・ビュクナー
文章にしても無意味と思ったのが十七日のマチネーです。

サラの演奏を聴くのはこれが三回目。前回聴いた「ラプソディー・イン・ブルー」もそうでしたが、今回のバッハ、ラフマニノフも絶品、と書いても何も伝わりません。まあ、メモです。

最後の演奏はスタインウェイのピアノが床から何度か跳びはね、なるほどラフマニノフとはこういうものなのかと眼が開きました。

たんたんと語る解説のなかに彼女の人生の一部が鮮やかに見えてきて、そして恐らくはアドリブと思われるユーモアがまた絶品でした。

「絶品でした」では何も云ってないのと同じ。語りのいちぶをご披露:

ヽ敝茲新しかったのか、楽譜をめくっても元の頁にもどりそうになるので、譜めくりのひとが頁をめくるたびにしばらく譜を押さえていました。そういう気遣いに感謝したのでしょう、次のようなことをサラが言いました。

「譜めくりは、演奏家より緊張する仕事かもしれないが、誰も注目しない。そういう点は野球のアンパイヤと似ている。注目されることがあるとすれば、大きなミスをした時だけだ」

前にも書いたと思いますが、サラは阪神タイガースのファンです。

▲ーシュインが遊んでいたニューヨーク、ブルックリンのビリヤード場でサラも玉突きをしていたという話を聞いたときは、なるほど、だから彼女が弾く「ラプソディー・イン・ブルー」は違うのだと思ったものです。超絶技巧を越えた何かがあるのです。

演目:
バッハ作品の編曲:
Chaconne inD minor
Three Minuets in G major
Organ Chorale ' In Dulci Jubilo"
Aria in G major, the Saint Mattthew Passion
Fantasia Contrappunitisca
Chorale-Variations on "Ehre setGotte in der Hohe" with completion to Bach's " Kunst der Fuge"

ラフマニノフ
Sonata NO.2 in B-flat Minor op.36
Symphonic Dances op.45

こういうものを20ドルで聴く事ができたこともメモ。
http://www.sarabuechner.com/

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| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 14:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
バイオリンコンテストの結果
江口玲さんの日記にインディアナ国際バイオリンコンテストの結果がでていました。

上位にくるのではないかと期待したユラリさんとイェウンチョイさんは四位、五位でした。

これからゆっくり決勝演奏を聴きます。こういうコンテストをPCで見ることができるのは有難いことです。

第一位、オーガスティン ハドリッシュ(ドイツ)
第二位、シモーネ ラムスマ(オランダ)
第三位、セレステ ゴールデン(アメリカ)
第四位、ユラ リー(韓国)
第五位、イェウン チョイ(韓国)
第六位、ベラ フリストヴァ(ブルガリア)

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| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 16:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
インディアナポリス国際バイオリンコンクール2006
二十年前、「世界の竹澤恭子」を送り出したインディアナポリス国際バイオリンコンクールをインターネットで見ることが出来ます。

http://www.violin.org/2006comp/listen_watch.html

ピアニスト江口玲さんが伴奏で出ています。九月七日のセミファイナリスト松山冴花さんとの二曲目「中国オペラの夜」では超絶江口技巧を楽しみました、というか涙が出てきました。曲のストーリー性も良かったのだと思います。

この曲は今回がプレミアム、松山・江口組の演奏が世界初公開。松山さんが優勝したら、松山・江口の「中国オペラの夜」が大ヒットする、と大胆予測。大胆予測があたらなかったら、難曲なので滅多に演奏されることがないかもしれない。

予選の一部を聴きましたが、ユラ・リーさんという人の音が印象に残りました。

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| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 02:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ピアニスト・高木裕美・種村邸コンサート
ピアニスト・高木裕美さんはかつてカナダの放送局CBCのプロデューサーに高く評価され、それがきっかけでトロントでCDをつくるようになり、これまで四枚のCDをつくっています。

いずれもいろいろなピアニストに弾きこまれて良い音がでる年季の入ったスタインウェイを使っての録音、日本にはそういう深みのあるスタインウェイがほとんどなく、カナダで録音するのはとても楽しいそうです。

九月四日、高木さんはトロントで収録したあとバンクーバーに立ち寄り、西バンクーバーの種村邸で「ラブレター・秋」という演奏会を開きました。種村さんはスタインウェイを二台もっていて、曲にあわせて二台を弾き分けました。

演奏者をいれて二十九人のミニ・コンサートですが、聴きにきたうちの三分の一はピアニスト、フルート奏者、指揮者など音楽関係の人という水準の高い観客。

ピアニストの何人かはこれまでの演奏会のあとで、スタインウェイであの音じゃねえ、ミスが多すぎるわよ、下手!などとのたまってきたコワイおば様たちだと聞いて、高木さんキンチョー。

指揮者・小松長生さんによると、高木さんは地方にいるから有名ではないけれど、実力は日本の五指にはいるそうです。そんなことは知らないコワおば様たち、演奏が終わったあと、綺麗な音だわ、エンターテイニングねえ、オトナの演奏だわと満足そうな顔でした。コワイけどワルイのではない、耳が良い正直なひとたちなのですね。

.肇蹈鵐箸ら着いて三時間後、演奏会の二時間前、種村邸にて練習するキンチョールの高木裕美さん。飛行機の中が寒かったそうで鼻水をたらしながら・・


⇔習を聴くことのできるのがホストの特権。カサブランカの香りの中のホストご夫妻


メルの背中、この一年で、哀愁の陰がでてきたような・・


ぅ曠好箸琉様蠅妊咼リスト・長井せりさんと合奏しました。うちあわせ五分、高木さんは初見。演奏中、高木さんから、悲鳴のような掛け声がとんだりして面白かった。


ネ莎劼涼罎廼綏鄒犬泙譴里劼箸三人いたので、後藤丹(まこと)編曲の「ハッピ−バースデイ」が指揮者のケン・シューも加わって演奏されました。ぶっつけ本番。

ハッピバースデイのコーラスに到るまで山あり谷ありの人生を描く演奏が続き、しんみりさせられるところもある編曲で、楽譜がほしいという人がいました。


ΝЩ廚錣魅廛譽璽鵐箸鬚發蕕辰浸或諭戸惑った顔、嬉しそうな顔・・



演目:
ショパン:ノクターン第2番、華麗なる大円舞曲
フォーレ:夢のあとに
ファリャ:火祭りの踊り
サティ:あなたがほしいの
後藤丹:故郷による幻想曲
フンメル:ビオラとオーケストラの為のファンタジー

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| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 02:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
An Inconvenient Truth
頭のどこかで気になっていた映画がバンクーバーでかかっているのを知って、昨日観てきました。ほぼ満員、映画が終わっても席を立たないひとが大勢いました。傑作映画だと拍手がおきることがあり、この映画も拍手に値いする作品だと思いますが、シーンとしていました。

An Inconvenient Truth、日本でどう訳されているのか知りませんが、「認めたくない事実」という意味です。この映画を認めたくない、見たくないという人種がいるのは確かです。

自信をもって言います。この映画は一見の価値ありです。というより、これからあと十年は生きていたいと思っている方には必見の映画でしょう。映画の中で示される数々の統計、映像をみていると、あと十年もたたないうちに日本の夏は摂氏五十度を越し、東京、千葉の海浜に近い地域や高松市の繁華街は海になるような気がしてきますから。それが実際に起きる確率は50%以上と踏んでいます。

水浸しになったら山の方へ移り住めばよいとして、摂氏五十度を越したら呼吸が出来なくなるのではないでしょうか。去年の夏、ミズリー州で摂氏四十度を体験しましたが、芝生がカラカラになって火をつけたら直ぐ燃え出しそうでした。あれから十度上がったら、芝生同士の摩擦で自然発火、ゴルフ場は火事でしょうね。

衝撃的な映像の一部は下のサイトで見ることが出来ます。

http://www.climatecrisis.net/




バンクーバーにお住まいのかた、是非ごらんになってください。多分、北バンクーバーに越してきたくなることでしょう。下のサイトから Cinema→ Top 10→An Inconvenient Truth →Show Timesに入ると上映館が分ります。

http://www.cinemaclock.com/clock/bri/Vancouver-movie-theatres.html

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| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 10:47 | - | - |
より良い音へ
五月にアンプを買ってレコードに回帰し、その音質の良さにいよいよ魅せられ、十日に一度くらいの頻度で四十キロ離れたInnovative Audio Visyal Solutions(11966-64th Avenue, Delta, BC 604-594-9575)を訪れています。レコードが一枚三ドル、四枚なら十ドル(千円)で売られているからです。モノにもよりますが、CDより断然良い音です。四枚のうち三枚は買ってよかったと満足しています。

「手軽に良い音質で音楽を」という合言葉でコンパクトディスク(CD)が登場したのが1982年、そろそろ四半世紀。私がCDを買い始めたのはトロント勤務が始まった1987年でしたから、当時小学生、中学生の我が子たちはレコードを聴いていますが、記憶に残ってはいないかもしれません。

CDは車でも聴くことが出来る便利なものですが、泣き所はコストを下げて広く普及させようとしたため、録音の精度を落とし、楽器の音に含まれている二万ヘルツ以上の高音をカットしたことにあると言われています。二万ヘルツ以上の高音は人間には聞こえないというのが当時の常識だったのが、実際には脳は超高音からできる音楽の心地良さを感じているらしいのです。

CDしか聴いたことのない方、機会があればレコードをお試しあれ。家のどこかにレコードが眠っている方、それは宝です。

以下、Innovative Audio Visyal Solutionsの‘り口 中 ラジオをスピーカーを直してくれたEddie Yunの写真です。




span style="color:#0000FF">(ブログランキング)に入っていますhttp://blog.with2.net/link.php?310164をクリックして頂くと「木霊の宿る町」に一票はいります。

「地域情報→海外→北米」というカテゴリーで36位。40位を切るのかとおもいましたがとどまりました。フー(笑)

| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 05:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
音楽の本質とはかくなること
昨日、「音楽の本質とはかくなること」と書いているうちにバリの風景がよみがえってきました。

1978年から四年間シンガポールに勤務しているあいだにジャカルタに何度か出張したことがあります。シンガポールやクアラルンプールに比べて空港での入国や出国の手続きが混乱していて印象はよくありません。

1982年9月、帰国の三日前、仕事の引継ぎで後任者と一緒にジャカルタを訪れ、仕事が終わった翌日が休日だったので、ひとりバリ島に足をのばしました。バリ島は俗化していると聞いていたので敬遠していたのですが、話の種に見ておこうと思ったのです。行って後悔しました。

俗化したバリに来なければよかったと後悔したのではありません。バリを訪れなかったのは他にも理由があって、自分は決して行くまいという意地のようなものがあったのですが、その話は別の機会に書くとして、着いたその日に駆け足で訪れた芸術家たちが住む村、高原のゴルフ場、夜になって聴いたガムランのすべてが素晴らしく、一泊だけの短い旅の遠因となった意地を後悔したのです。

ジャカルタ空港から40分で着くバリ島デンパサール空港、タラップを降りて地面に立つと花の香りを含んだ大気が押し寄せてきました。大気というより、天からこぼれてくる精気というのがいいかもしれません。バンクーバーについたときに嗅いだ木の香りは清々しい香りでしたが、デンパサールの香りは甘く、官能的です。同じ熱帯でもこういう香りがする空港はここだけではないでしょうか。小さな空港ビルの前にはヒンズーの神々の像がたくさん置かれていて、異界にきたことを知らされます。

ガムランはシンガポールやジャカルタのホテルで何度か観ていますが、バリの野外で演じられるガムランは全くべつものでした。楽器の演奏家も踊り子も神々が操る人形ではないかと思うような動きをし、音をだし、舞いを舞います。黒い天へ昇っていく凄まじい音はまばゆい光のようです。

日本でガムランのレコードやテープを買って聴きましたが、その時の音や雰囲気はまったく再現されません。本場のガムラン演奏家たちがやってきたので聴きに行きましたが、これまた神の息吹が感じられません。ガムランはバリのあの地においてのみ意味をなす営みなのです。

そのご、機会を得てバリとジョクジャカルタを二度おとずれ、ガムランの素晴らしさをかみしめることができたのは幸運でした。

「音楽の本質とはかくなること」とはなんぞやと問われれば、私の場合は、西欧的な教養を追い求めているうちに合理的なものしか受け入れなくなったこわばった心をしなやかにする力、辛うじて残っている原始的な心性にしみこんでくる霊性とでもいいましょうか。

ベートーベンやモーツアルトなどの西欧音楽に霊性がないというのではありませんが、ガムランにくらべると衰弱した霊性であり、それに加えて、世に名演奏家と言われているひとはあまたいても、衰弱しているとはいえその霊性を再現して感動を与えることができる音楽家はごく少ないというのがわが実感です。譜面をみながら演奏する音楽などから感動は生まれないと言うと怒るひとがいるかもしれませんが、それも実感です。

ここまで書いて分りました。バンクーバーで、ハロハロバンドンを威勢よく歌って欲しいと思ったのが愚かでありました。
| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 12:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
コリンタン
インドネシアの音楽というとバリ島やジャワ島のガムランが有名で、音楽とともに演じられる踊りや劇も見事なものです。すべてを演じるのに三夜かかるラーマヤーナ物語の初日だけをジョクジャカルタの野外劇場でみて圧倒されたことがありますが、それほど壮大なものでなくてもガムランを聴くと、音楽の本質とはかくなることなのだと感じます。

ガムランとは質、次元が異なりますが、インドネシアには近世になってつくられた良い歌がたくさんあります。ゲイラン(ろうそくの歌)、ラササヤンゲ(可愛いあのこは誰のもの)、ブンガワンソロ(ソロ河)、シンシンソ(ふなうた)・・・シンガポール時代、わがやの子ども達はゲイランを大声で歌っていました。ローソクをもって踊るキャンドル・ダンスで歌われる歌です。

これも近世になって作られたのではないかと思うのですが、竹製の楽器があります。コリンタンは竹でできたマリンバ。アンクルンは竹で出来たシンバルとでもいいましょうか、ハンドベルのようにして演奏します。

二十八日朝、テレビでexplorASIANという催し物を紹介していたので見ていると、昼からコリンタンの演奏があるといいます。 http://www.explorasian.org/

1986年のバンクーバー万博会場の跡地には高層住宅がたくさん出来ていますが、その一画にあるコミュニティーセンターがexplorASIANの会場。若者たちが演奏するコリンタンの音は素朴そのもの、懐かしい音楽に目頭があつくなりました。

しかし・・最後の演奏で女性のボーカルが加わったハロハロバンドンで目頭が冷たくなった・・などという日本語はありませんが、残念に思いました。



この歌はインドネシア独立運動のときに歌われた威勢の良い歌で、インドネシアの国民歌といってもいいものですが、女性は歌詞をみながら、しかも元気なく歌ったからです。

カナダで生まれ育った日本人が「さくら」「あかとんぼ」の歌や戦争で負けた頃の日本を知らないのと同じで、この世代のインドネシア人が「ハロハロバンドン」をしらない、独立運動のことがピンとこないのは不思議ではありませんが、民族の歴史、文化はしっかりと伝承して欲しい。日本軍、オランダ軍との闘いで勝つ歌なんだから元気よく歌って欲しい。

| おのまのプロフィール | 音楽・美術・映画 | 15:09 | comments(3) | trackbacks(0) |
アンプを買おう・終
みたび気合を入れなおしてアンプを二階の部屋に運び込み、ターンテーブル、CDプレーヤー、スピーカーにつなぎ終わり、いよいよ試聴。ジーナ・バッカウアーが弾く「展覧会の絵」をかけました。1972年から74年のあいだに買ったレコードでC$11.50というラベルが貼ってあります。



ジーナ・バッカウアーを覚えておられるでしょうか。十八日の日記:「Saraは1984年の Gina Bachauer International Piano Competition で優勝」。ちなみにこのブログにリンクしてあるピアニスト・江口玲さんも1990年にこのコンペで優勝しています。

スイッチオン、華麗なピアノ音が流れて・・・きません。パネルについている19のスイッチをひとつずつ見ると音源がテープデッキになっていました。再度オンしたとたんに凄まじい音が流れ、あわててボリュームを下げました。山水のスピーカより許容入力の大きいスピーカーにつないで音を上げていったところ最大音量の40%でもって左の低音コーンの一部が吹っ飛んでしまいブハブハという音になりました。修理できるのだろうか。

実際に比べないといけませんが、デノンとは格段の違いです。あまりに良い音なので「AU9500」でググってみたところ1973年に123,000円で売り出された山水の名器とでてきました。重量が23.3キロ。普段かついでいるゴルフバッグが7ー8キロですからその三倍、重いはずです。

うん十年前についていたターンテーブル、チューナー、アンプは全部壊れてありませんが、このアンプもなんとかデッキに納まり、形だけは元の景色にもどりました。





いろいろなレコードを聴いてみると弦の音が特に良いようです。でもってドボルザークのチェロ協奏曲をレコードとCDで聴き比べました。レコードはピエール・フルニエ、ジョージ・セル指揮ベルリン・フィル、CDはグレゴール・ピアティゴルスキー、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン・シンフォニー。断然レコードです。ギル・シャハムもレコードを出してほしい。



おもちゃのようなターンテーブルでもこんな音が出る、もっと高級なターンテーブルが欲しいと思ってググルとエルプ社の針無しターンテーブルというのがありました。

http://www.laserturntable.co.jp/

レーザー光線で情報を拾うので針より忠実という仕掛け。資料を取り寄せることにしましたが、五年分割で買った人がいるとあり、相当高そうです。果たして「ターンテーブルを買おう」という日記を書くことができるかどうか。
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アンプを買おう・3
三度目の空振りをしたあと、香港人の店もデルタの店も看板にRepair(修理)とあったのを思い出し、こわれたデノン製アンプを修理してもらおうと思いました。

五月十二日、ウイスラーで滑った帰りにそのまま香港人の店に寄ると、修理できるかどうかを調べる手間賃として50ドルを請求されました。はてな、払うのはギャンブルだぞ。

なぜギャンブルかというと、前日、真空管アンプの試聴をするのに15ドルとられており、この香港人はこすい奴だという印象があったからです。調べないで修理できないという電話が掛ってくる確率が50%、修理できるが修理代を払うより中古のアンプを買うほうが安いと言われる確率が50%、どちらにせよ50ドル損すると読みました。

その場でデルタの店に電話をすると(イヤミですな)修理代の見積もりは只であるとのこと(トーゼンですな)。香港人にバイバイしたときは気分がすっきりしました。

デルタの店主らしい白人は愛想なしですが、香港人のこすっからさはなく、店の品物を買って一週間試して気に入らなければ無料で引き取るともいいました。香港人は三日以内なら引き取るが、引き取り代として値段の5%をとると言っていました。400ドルの5%は20ドルだから大した額ではありませんが、いまどきそういう殿様商売ははやりません。あの店は早晩つぶれる。

修理をするエンジニアはにこやかな顔をした若い韓国系カナダ人。簡単なテストをして、多分トランジスターを取りかえれば直る、八十ドルくらいかかるとの見積もり、即、頼みました。

店においてある中古品は新品の半値以下の値段がついています。なかに心に語りかけてくるようなアンプがあったので見ると山水製。にこやかエンジニアを修理場からひっぱりだして、このアンプをどう思うかと訊くと、とても良いといいます。470ドル。試聴して気に入らなかったら引き取ることを再度確認してカウンターに運んでもらいました。

店主格がうなづいてこれは良い品物だ、車まで運ばせようと言うのを断り、持ち上げようとすると、うへー、重たい。思わず「おお、重い」と声をあげると「やはり運んであげよう」と言われましたが、前言を取り消すのは日本人の名折れ、気合を入れて持ち上げ、ドアを開けてくれた別のスタッフに顔をむけないまま礼をいい、石段を一歩一歩注意深く降り、ふたたび気合をいれて車まで運びました。

運転しながら、このアンプ、重いし、大きいし、我が家のステレオにおさまるだろうか、おさまらなければデッキを買わないといけない、大袈裟になる、だったらいっそのことターンテーブルもかえる、テープデッキ、ラジオチューナを加える、ステレオ・オタクになるかなどと考えていました。四度目にしてようやくアンプを手に入れることができた、先ずはレコードを聴こう。
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アンプを買おう・2
十六日の続きです。

日本で買い損ねたアンプ、バンクーバーに戻るとやっぱり買ってくれば良かったという思いがつのりました。出発の前日に本や衣服が入ったバッグをホテルからクロネコヤマトで成田空港へ送って、手荷物はPCが入っているサムソナイト・バッグだけだったのだから、秋葉原に行けばよかった、などと思うのです。

しかし出発の日には漬物とお茶を買わなければならず、本当は渋川まで行って沢庵を買いたかったのですが、銀座で学友たちと昼食をしたあと人形町にもどり、行きつけの茶屋と漬物屋をまわって時間切れ。成田空港に着いてレンタル携帯電話を返し、宅急便を受け取り、エアカナダにチェックインしたのが五時半、搭乗開始は六時十五分。秋葉原へ行っていたら乗り遅れていました。

電話帖をみてバンクーバーで音響機器を売っている店の数軒を手帖にかきとめ、一軒一軒回りましたが、やはり時代です。ホームシアターや小型のステレオはあっても場所をとるステレオを置いている店はありません。四年前は北バンクーバーでターンテーブルを買ったのですが、いまやコンポのばら売りをする店がバンクーバーにないのかもしれない。

日をあらためて訪れた五軒目の店は町並みにふさわしい雑然とした店。しかし中に入るととても良いピアノの音が流れていました。香港から来たという中国人が真空管を使ったアンプを作っている店。音を出していたアンプは3000ドル、三十万円強だといいます。

私のシステムは1982年に買ったパイオニアが二十万円台。1960年代に買った山水は十万円台だったでしょうか。物価変動を考えれば、三十万円のアンプが良いのかもしれませんが、予算は十万円前後と決めています。

パイオニアはターンテーブル、イコライザー、アンプ、テープデッキ、チューナーと五個のコンポーネントからできたコンパクトなシステムでしたが、トロントでは百万円以上かけたシステムをもっていた知人が自分のより良い音だと複雑な顔をしたほどの音がでていました。ステレオを置いていた部屋が壁がブナの木で仕立ててある八畳ほどの広さだったのが勝因。知人の百万円システムは開口部分がたくさんあるだだっぴろい部屋に置いてありました。

そのパイオニアはトロントからバンクーバの引越しの間に壊れてしまい、運送会社に引き取ってもらいました。あの引越しではずいぶん色々なものが壊れました。日本の運送会社でしたが、カナダの業界への食い込みが甘いのでしょうね、下請けに出したトラック運送業会社が運転手ひとりだけ、色々なところから集めた荷物を大型トラックに放り込んでカナダ中を走り回っているという会社で、我が家で荷物をトラックからだすときの扱いの乱暴なことといったらなかった。

店に中古のアンプが一台あったので、訊くとケンウッド製真空管アンプ。いま持っている山水ももとは真空管アンプを使っていたし、日本でも真空管アンプを探していたので心がときめきました。値段は370ドル、四万円弱と手ごろ。しかし試しにスピーカーにつないでもらって聴くとノイズが入ります。自分のスピーカーで試そうかと思いましたが、思いとどまってもう一軒の店へ行くことにしました。

もう一軒の店はバンクーバーから橋をふたつ渡ったデルタというところにあり、二十年まえは仕事で月に一度くらいの割で行っていましたが、遠いのでいまは滅多に行きません。

http://www.fraservalleyguide.com/Delta.html

四時頃から始るラッシュに巻き込まれ店についたのは五時半。六時に閉店すると聞いていたのですが、店は閉まっていました。カナダはこういうことが多いのです。店を覗き込むと中古のアンプ、スピーカー、ターンテーブルが整然と置いてあり値段をみたいのですが、見えません。

これも天の啓示かもしれない、さっきの店で真空管アンプを買おうと思い、電話をすると六時十五分までなら待つといいます。帰りも混んでいてとても無理。三度目も買えずに終わりました。
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ピアニスト・仲道郁代・カンフル剤
十七日の夜、BC大学の松本先生や西バンクーバーに住む種村夫妻たちが中心になって招いたピアニスト・仲道郁代のリサイタルがBC大学内にあるチャンセンターでありました。
http://www.ikuyo-nakamichi.com/

仲道さんは昨年の十一月にもバンクーバーで演奏したのですが、私は日本に行っていて聴くことができず、色々な人から素晴らしい演奏だった、仲道さんのハートがとても良かったという声を聞き残念に思ったものです。日本でも人気が高い仲道さんをわずか半年にしてまたバンクーバーに招いた松本さんたちに感謝です。

演奏が始まるまえ、仲道さんの姿が舞台の袖から見え、そのときも、そして舞台に現れたときも視線が会ったような気がする席でした。前にも書きましたが、演奏者が私を見たと思うのは妄想、隣の席にいたSara Davis Buechnerや勢川加代子さん(ふたりともピアニスト)も同じことを言っていました。

ちなみにSaraは1984年の Gina Bachauer International Piano Competition で優勝、 1986年の Tschaikowsky International Piano Competitionで三位という錚々たる経歴の持ち主ですが、阪神タイガーズのファンで関西弁で話をする愉快なピアニストです。http://www.sarabuechner.com/

仲道さんの最後の演奏、ショパンのソナタ三番を目をつむって聴いているうちに、彼女は心も頭も体もショパンと一体になって演奏している、ながい演奏生活のなかで培ってきた演奏技術とショパンへの理解、解釈が統合されているという思いがおきて、私の心にカンフル剤がうたれたと思いました。

ソナタ三番を弾き終わったときに立って拍手をしたのは聴衆の半分くらい、初めのアンコール(仔犬のワルツ)では誰も立たず、しかし二度目のアンコール(英雄ポロネーズ)が終わり仲道さんが深深と頭を下げているあいだに聴衆の全員が立っていました。頭をあげた仲道さんはちょっと驚いたような表情をして両手を胸にあてふたたび頭を下げました。なりやまぬ拍手にもう一度呼び戻され、こんどは軽く投げキスをして消えた仲道さんはバンクーバーの音楽愛好者のハートをつかんだようです。

心にカンフル剤がうたれたと書きましたが、はてカンフル剤とはなんだろう。カンフル剤も点滴も経験したことがありません。広辞苑を見ます:

カンフル kampher・camphor 精製樟脳。防腐、防臭剤として用いるほか、大脳の運動や、呼吸中枢、欠陥運動中枢を刺激し、またその体内での酸化代謝産物に心臓の収縮力を増大させる作用があるので、呼吸循環の興奮剤として一時広く使用された。

なるほど樟脳のことでしたか。樟脳の香をかぐと頭がスーっとします。

帰宅後、ヤフーのネット碁にはいると、六年前からときどき見かけるマカロニホーレンソーさんというひとがいました。いままで彼(彼女?)と打ったことはありませんが、可也の打ち手で私より強いという印象。レセプションでのんだビールと仲道カンフル剤の勢いにまかせて対戦してもらいました。ショパンのイメージで力強く、注意深くうって私の中押し勝ち。我ながらひさびさに良い碁だっと満足。

昨年末ごろから集中力がとぎれて負けるケースが増えていますが、これから打つときは世界中で精進している音楽家達をイメージしながら打つことにします。


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アンプを買おう

正確な日はどこかに書いてある筈ですが、ブチッという音と共にステレオの音が止まったのは二年前だったでしょうか。爾来CDは車の中か書斎のラジオで聴いてきました。

四月六日に書いたように、レコードを聴きたくなったので、こんどこそ日本からアンプを買ってこようと思い秋葉原に行きました。何年ぶりの秋葉原かは覚えていませんが、大きな駅ビルが出来ていて、電気街の反対側は別世界です。首都高速道路ができたときもそうでしたが、東京の景色がこういう風に変っていくことに苦痛を感じます。

ニンゲンの心理、生理にあったサイズを越えた建物が増える一方、個人の住宅は三十坪の土地に一戸建てなんてのが増えてきて、理解に苦しみます。債権国ニホンに住む日本人が債務国アメリカに住むアメリカ人のと比べなんという格差か・・・この話はまた別途。

もはやステレオセットが人気商品ではないとは知っていましたが、秋葉原でさえアンプを扱っている店が少なくなっていることにこれまた軽いショックを受けました。中古の真空管アンプがあると思って出向いた店は真空管や部品があるだけでした。

もういちど出直して、時間をかけないとみつからないと思いその日は戻ったのですが、翌日も翌々日も秋葉原に出向く気が起きず、替わりに神田の古本屋めぐりをして数十冊の本を買いました。重かった。

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